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SHOEI 8年連続で増収・増益  24年9月期連結業績  単価上昇と為替の影響で

SHOEI 8年連続で増収・増益  24年9月期連結業績  単価上昇と為替の影響で

2024.12.03

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SHOEI 8年連続で増収・増益  24年9月期連結業績  単価上昇と為替の影響で

SHOEIは2024年9月期の連結決算を発表し、増収・増益であったとした。増収・増益は8年連続。売上高は前年比6.5%増加の357億9000万円、営業利益が同5.1%の増加で103億3000万円、親会社株主に帰属する当期純利益では73億7700万円であった。

 

 

高級二輪用ヘルメットも市場は、中国をはじめ米国などでの不透明な状況の中、コロナ禍で高まった二輪車需要の減速に天候不順なども加わり需要が減退した。一方で生産体制や国際物流の改善により製品が潤沢に供給された結果、第2四半期までは流通段階で在庫過多の状況であった。しかし、代理店の発注調整により足元では欧州、中国で過剰な流通在庫の消化が進んだ。

 

生産量と販売数量が前年期に比べ減少し、原材料やエネルギーなども高騰したものの、製品の値上げや為替による円安の効果で、製品単価が上昇したことでマイナス要因を補い営業利益がプラスとなった。

 

ヘルメットの世界市場での販売数量は前年比8.4%の減少で72万1000個であった。北米は売上高が前年比42.0%の増加で50億1100万円、販売は同34.7%増加し10万8000個。欧州が売上高同12.8%増加の165億3400万円、販売は同7.8%減少し27万6000個。中国は売上高25.5%減少で47億0700万円、販売が同32.5%減少し11万7000個。日本での売上高は同8.8%増加で5億5600万円、販売が同0.4%減少の15万8000個、その他の売上高は同4.9%減少し1億3300万円、販売が同18.5%減少し6万1000個であった。

 

総資産のうち純資産の占める割合の自己資本比率は、前年比1.5ポイント上昇の84.2%と高まった。ROE(自己資本利益率)は同2.3ポイント後退し26.0%となった。

 

決算説明に立つ石田健一郎社長

 

◆2025年9月期の見通し

引き続き単価は上昇するが、販売数量は前年比で4.0%の減少としており、為替では米1ドル145円で1ユーロ160円で円高に振れることから、売上高は前年比5.2%減少の339億2000万円、営業利益が同15.1%減少し87億7000万円、親会社株主に帰属する当期純利益では同15.7%の減少で62億2200万円としている。

 

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