KTMジャパンは6月4日、新型「KTM 390 ADVENTURE X」を発売する。価格は競争力ある価格となる。本格アドベンチャーモデル390 ADVENTURE Rの兄弟車として投入される新モデルで、オンロード性能と扱いやすさを重視したエントリー向けアドベンチャーモデルとなる。
国内二輪市場では大型アドベンチャーモデルの人気が続く一方、「車体が大きい」「シート高が高い」「価格が高い」といった理由から購入をためらうユーザーも少なくない。390 ADVENTURE Xは、こうした潜在顧客層を取り込む戦略モデルといえる。
最大の特徴はシート高を825mmまで引き下げたことが挙げられる。兄弟車の390 ADVENTURE Rが870mmであるのに対し、45mm低い設定となっており、足つき性を大幅に向上させた。普通二輪免許で乗れる389.7ccエンジンを搭載しながら、アドベンチャーモデルとしてのスタイルやツーリング性能を維持している。
390 ADVENTURE Xは、390 ADVENTURE Rと同じ45PSの単気筒DOHCエンジンを搭載しながら、前後サスペンションやホイール構成を変更。フロント19インチ、リア17インチのキャストホイールを採用し、舗装路での快適性や操縦安定性を高めている。

日本のユーザーの多くは、アドベンチャーモデルを購入しても実際には舗装路ツーリングが中心である。そのため、同車の「オンロード重視」という商品コンセプトは国内市場との親和性が高い。
また、再セッティングされたWP製サスペンションにより、快適性とスポーティな走りを両立。高速道路での長距離移動にも適した仕様としている。
価格ではユーザーはもとより、販売店にとっても競争力が見逃せないといえるだろう。税込価格は79万9000円。近年の新車価格上昇が続く中で、アドベンチャーカテゴリーとしては比較的手の届きやすい価格帯に設定された。45PSの出力、14L燃料タンク、165kgの軽量車体というスペックを考慮すると、コストパフォーマンスの高さは大きな訴求ポイントになる。
販売現場では、ネイキッドやスポーツモデルからの乗り換え、初めてアドベンチャーモデルを検討するユーザー、足つきに不安を持つライダー、ロングツーリング志向のユーザーへの提案材料として活用できそうだ。
国内市場では近年、キャンプツーリングやロングツーリング、地方周遊といった旅需要が根強い。同機種では大型車は重すぎる、オフロード性能はそこまで必要ない、まずはアドベンチャーモデルを体験したい、などというユーザー層に適したモデルといえそうだ。
KTMが掲げる「初めてのアドベンチャーモデル」という位置付けは、販売店にとっても新たな顧客層を開拓する有力な商材となりそうだ。特に250ccクラスからのステップアップ需要や、リターンライダー層への提案効果が期待される。
アドベンチャー市場は依然として成長カテゴリーの一つ。390 ADVENTURE Xは足つきや価格、扱いやすさという購入障壁を下げることで、新規顧客の獲得とカテゴリー拡大を狙うモデルとして注目される。販売店にとっては、従来のスポーツモデルやネイキッドユーザーに対する新たな提案商材として期待できそうだ。
【主要諸元】
発売予定:2026年6月
排気量:389.7cc
最高出力:45PS
最大トルク:39Nm
シート高:825mm
燃料タンク容量:約14ℓ
車両重量:約165kg(燃料含まず)
保証期間:最長4年(条件付き)






