ビー・エム・ダブリュー株式会社は6月26日、新型「F450GS」をBMWグループ東京ベイで実車を公開した。実車を披露し開発コンセプトや技術説明を行ったもの。9月の発売に向けて5月19日には発表し、受注販売を開始している。同社はF450GSを契機に、主力GSシリーズなどへの新規ユーザーや継続乗り換えなどですそ野を広げたい考え。
同社の大隅武ジェネラルマネージャーは、F450GSは「非常に戦略的なモデルの位置づけとしていると強調」した。すでに価格などの情報を発表しており、発表後は「大きな反響を呼んでいる」と好印象ぶり明かした。特に多くの関係者から戦略的な価格設定であるといった声が聞こえ、GSシリーズは同社の主力中の主力製品で、F450GSの投入でさらにシリーズ構成が充実したことで、新規顧客や多くのユーザーにGSの魅力を楽しんでもらえるなどと、販売への自信の表情を浮かべた。
独本社のBMW Motorradのマルティン・シュライペン・グローバルマーケティングダイレクターも参加し、F450GSは「オンロードでも、オフロードでも楽しめる。このセグメントをより強化している」と強調した。
BMW Motorrad Japanの中根知彦マーケティングマネージャーは、製品コンセプトやマーケティング活動などを説明。新型エンジンや機能技術などについては同社の平野司テクニカルマネージャーが、それぞれ解説した。

大隅ジェネラルマネージャー

独本社BMW Motorradのシュライペン・グローバルマーケティングダイレクター
同機種の誕生は、2024年の伊モーターサイクルショーのEICMAでコンセプトモデルを披露し、昨年は東京モーターサイクルショーで発表し、共に大きな反響を得たことを挙げた。
これにより開発陣はコンセプトモデルほぼそのまま量産化に向けて開発したなどとした。目指したのは「成熟したエントリーGS」としている。さらに開発キーワードでは「俊敏性」「多用途性」「親しみやすさ」「扱いやすさ」そして「高い価値・コストパフォーマンス」が定められ、GSの本質である「オンでも、オフでも頼れる相棒」という要素をF450GSに凝縮したとした。
一方、市場では出力などよりも、扱いやすさなどの実用面へのニーズが高まっており、そうした傾向に対応する製品が重視されているとした。特に欧州をはじめ世界的に400から500㏄クラスで各メーカーが積極的に製品を投入しているとした上で、F450GSは178kgの車重で、タイヤは前19、後ろ17インチのタイヤで48hpとし走破性や扱いやすさなどのバランスを重視したという。

主なターゲットには、大型二輪免許取得したばかりの初BMW、初GSユーザーや、大排気量アドベンチャーモデルからのダウンサイジング需要、女性や小柄なライダーを含むGSに憧れながらもサイズに不安がある層を想定。ユーザーの購入の購入に至ってはスタイリングやデザイン、重量、価格に対する価値を選択要素に挙げる。
さらに価格はExclusiveグレードの税込価格96万1000円からTrophyグレードの同103万3000円の3グレードを揃え、100万円前後に抑え、GSの技術面の装備に加え、競合モデルと肩を並べる価格帯を強調する。
新型2気筒エンジンは軽量でコンパクト、クランクピンが135度のオフセット角で、逆回転するバランサーシャフトは1本で他に類を見ない独自の仕様となる。このオフセット角で特定の不均一な点火順序が生まれ不要な振動を極めて低いレベルに抑え、同時にエモーショナルな走行と個性を高めているという。これにより力強いサウンドを生みだし、感性的な魅力を高めているという。燃費はリッターあたり26.3㎞の低燃費を実現する。
技術面では制動安全性ではABS Proやブレーキ制御のDBC、トラクションのDTC、エンジンドラッグトルク制御のMSR、上級グレードでEnduro Proを追加可能とするライディングモード、イージーライドクラッチ、シフトアシストプロとの組み合わせで、ほぼ全域でクラッチ操作が不要など、上級モデルに引けを取らない装備を強調する。


受注が予想遥かに超える 100万円切る価格「心理的に大きい」 大隅Gマネージャー
オートバイ流通新聞では、F450GSの充実した機能や魅力に加え、強調する価格設定などでの販売戦略について、大隅武ジェネラルマネージャーに聞いた。



