AJ山梨(山梨県オートバイ事業協同組合)は2月14日、「第11回通常総会」を開き役員改選で現理事長の吉田雄介氏をはじめ、現役員らの再任を決めた。総会での議案審議はすべての議案で可決。AJ山梨では二輪車ユーザーのための環境改善、新たな組合活動へ取り組むことで県民へ安心と安全、より豊かなオートバイライフの提供などを活動方針に挙げた。同時に二輪車の電動化や社会情勢の変革期において、二輪業界は未来を創造していくことが重要であることを念頭に、事業計画を確認し決めた。
総会は新型コロナ感染防止の対策を行った上で、組合員全20人中、出席11人、委任9人の中で行われた。審議は令和3年度の事業報告と収支決算、令和4年度の事業計画案、収支予算案、役員改選などの議案すべてで結果した。役員改選ではそれまで2期理事長を務めてきた吉田雄介・現理事長はじめ、土屋正仁・副理事長、堀口和夫・専務理事、各理事と監事の再任を決めた。
事業報告ではレンタル事業を取りやめたことについて、同組合が窓口となりレンタル車の取扱いを可能にしたが、利用組合員がいないことから取りやめたと理由を挙げた。今後レンタル事業への要望や収支によっては再開するとした。一方、収支決算報告では当期純利益をプラスとし、次期繰越金剰余金として約27万円を計上した。
令和4年度の事業計画では、従来からのETC車載器などの部品用品の購買事業、AJカード斡旋などの斡旋事業、共同宣伝、県二輪車安全運転大会後援、教育・情報提供、福利厚生などに加え、交通安全推進委員会を新設した。新設した同委員会では、山梨県や県教育委員会、県警、県交通安全協会、県二輪車普及安全協会で構成される「山梨県二輪車安全運転推進委員会」へ参画し、同組合が活動してきた二輪車の交通安全事故防止活動をより強固にするとした。
今総会に出席した来賓は、AJ全国(全国オートバイ協同組合連合会)大村直幸・会長、山梨県交通安全協会総務部の窪田誠・部長、山梨県二輪車普及安全協会の塚原重一・会長、山梨県中小企業団体中央会の連携組織化の堀内修・課長。各来賓はあいさつの中で、同組合へエールを贈った。また山梨県中小企業団体中央会が65周年を迎え、吉田理事長にこれまでの活動を讃えて感謝状が贈られた。
また、総会後は参加者の席を設けての懇親会が開かれ、石井明議員が駆けつけ、あいさつの中で組合員らを励ますことばを述べた。
■吉田理事長のあいさつ
総会審議の冒頭、あいさつに立った吉田理事長は、新型コロナで大きく社会が変化する一方で、二輪車の優用性が見直され出荷台数などが伸びたことを取り上げた。こうした中で「二輪車販売店は安心と安全を届け、より便利で豊かなオートバイライフ提供のため、以前よりも増して大変大きな責任を果たしていくことが必須となる」と、決意のことばを述べた。
さらにこれまでの理事長としての4年間の方針では、オートバイユーザーへ「安心・安全、組合の組織力拡大、組合内部状況の3つの改善に取り組みユーザーがオートバイを楽しんでもらえる環境整備、販売店の経済的地位向上を目指し、県内の二輪業界としての社会貢献を推進する活動してきた」とこれまでの指針を熱弁した。さらにこれまでの協力への感謝のことばを述べた
活動の一環で「組織力の拡大では賛助会員制度を可決した。また県会議員、各市町村議員の皆さんを中心に山梨二輪文化創生議員連盟が発足。交通事故防止活動を強固に推進するため、山梨県二輪車交通推進委員会への参画を取り決めることができた」と成果を挙げるとともに、「活動を強固に推進していけることを確信している」と強調した。
さらに組合の存在価値について「みなさん一人ひとりこそが大きな価値であると確信している。一人ひとりの熱い思いがAJの財産。AJの一員であることに誇りを持って、販売活動、そして組合活動へも協力頂きたい」などと呼びかけた。