山梨県のオートバイ販売店組織であるAJ山梨(山梨県オートバイ事業協同組合)は先ごろ、第12回通常総会を開き、令和4年度の事業および収支決算報告、令和5年度の事業計画および収支予算などのすべての議案で可決した。当日の出席組合員が9割とあって、出席したAJ全国の大村直幸・会長も喜びのことば述べた。
AJ山梨は地域のバイクユーザーの環境改善に向けて活動する販売店組織で、二輪車の健全な普及、交通安全などに寄与するほか、行政などへETC関連の助成金、高速道路料金の減額などの要求に取り組んでいる。
今総会では組合員総数20人中、委任状を含めて20人が出席する中で各議案審議が行われた。この中で事業報告では昨年8月19日の「バイクの日」には、県内「道の駅ふじかわ」で交通安全啓蒙イベントを富士川町、鰍沢町警察署と合同で開催したほか、11月20日は同組合主催の山梨県交通安全協会、山梨県、同警察後援のもの山梨県二輪車安全運転大会を開催し、ユーザーの安全普及に取り組むなどしたことを挙げた。収支決算報告においては、当期純利益を黒字とし次期繰越剰余金も結果、黒字計上した。
令和5年度の事業計画については、山梨県二輪車安全運転大会の開催をはじめ、日本二輪車普及安全協会が行う県内でのグッドライダー防犯登録積極的な防犯登録、店頭での盗難防止活動などを推進し、二輪業界の一員として安全や安心なまちづくりに貢献するとした。
こうした社会貢献活動と組合事業の各種斡旋などに継続して取り組み、組合員の経営の一助を担うと同時に組合活動の原資を確保し、事業を通じて業界の経済的地位の向上、ユーザーが二輪車を楽しめる環境づくりを推進していくことを確認した。
当日は来賓として、AJ全国(全国オートバイ協同組合連合会)の大村直幸・会長をはじめ、山梨県県警本部交通課の手塚泰司・参事官、同県警本部生活安全部の大森勇人・参事官、同県交通安全協会の窪田誠・事務局長、同県中小企業団体中央会の連携組織化である堀内修・課長が出席し、あいさつの中でそれぞれが県内の状況を取り上げたほか、同組合への協力を呼びかけたほかエールを送った。
特に大村会長はあいさつで、吉田理事長のあいさつを聞いて「立派に成長した」と、自らが負けそうになることばを述べ、吉田理事長を称えた。また、当日出席した組合員が9割に達することについて、「これほど多くる割合で組合員が出席されるのは、他の組合でもおそらくないだろう」と、AJ山梨の結束力や組合員の積極性に感銘したことばを述べている。
また総会後には懇親会を開き、参議院議員の石井章氏の代理で、娘の茨城県取手市議会議員をつとめる石井めぐみ氏が参加したほか、山梨県内の組合関係議員らが駆け付け、あいさつの中でエールを送った。
◆吉田・理事長のあいさつ
総会前にあいさつに立った吉田雄介・理事長は、新型コロナで二輪車が改めて見直されたことで、二輪車に関わる我々が今まで以上に果たさなくてはならない社会的責任が大きくなっていることを挙げた。山梨は生活の足として利用される二輪車の保有率が全国6位で非常に高く、県民の皆様の利用率が高く、評価されているとした。またこれまでにも増して「県民の皆様に安全、安心を届ける二輪車販売店の役割は益々重要になってきている」と強調。
昨年は従来の組合活動の充実のため、山梨県二輪車安全推進委員会の委員として当組合も移植を受け、AJ主体では全国で初の試みであると述べた。第51回山梨県安全運運転大会を主催したとして県交通安全協会、県安全運転し同委員会、県二輪車安全普及協会の協力への感謝を述べ、ユーザーの安全への取り組みは組合の責務であるとした。
また、グッドライダー防犯登録のキャンペーンなども取り組み県内の二輪車の盗難件数も減少傾向にあることを強調した。今後も二輪車の盗難防止においても組合員は継続して行うように呼びかけた。
昨年の活動である「道の駅ふじかわ」で街頭での交通安全啓蒙活動イベントや、山梨コーヒーブレイクミーティング出店、共同購買事業、クレジット斡旋を行い組合員の積極的な活動の協力で、組合の財務状況が大きく改善したことにも言及し組合員への感謝のことばを述べた。また、今年度についても積極的な協力を呼びかけた。
「AJの取り組みと存在意義は大変重要」としたうえで、組合憲章の内容を改めて強調し活動を推進していきたいなどと述べた。