千葉県のオートバイ販売店組織であるAJ千葉(千葉オートバイ事業協同組合)は11月28日、「第20回通常総会」県内のホテルで開き、令和4年度の報告と令和5年度の事業計画などの魏案審議を行い可決した。総会後はAJ全国(全国オートバイ協同組合連合会)の石井大・専務理事の講演会に続き、オンラインでAJ全国の大村直幸・会長もあいさつを行ったほか、関係議員や関係業者らを招いて懇親会を開いた。
総会では組合員数73人、委任状含む63人が参加する中で行われた。審議では議長に平野信也・理事長の下で事業報告と収支決算報告、令和5年度事業計画書と収支予算、賦課金および賦課金徴収方法決定の件、借入金残高の最高限度額について審議と確認が行われ、この結果、満場一致で可決された。
このうち令和4年度の事業報告では二輪自動車ローンの斡旋でクレジット手数料とロードサービス報奨金などで目標額は達成に至らなかったが、前年度比では2%増額とした。また、当期純利益を黒字とし前期繰越金を合わせて増益で計上した。
事業計画については、昨年の事業活動を継続しながら、新規事業も視野に入れ、組合員と組合とで積極的な情報共有と連携を図るとした。他方、行政に対しても二輪車駐車場の拡充や試乗車ナンバーの幅広い自治体での交付対応を目指し引き続き活動するとした。特に前年度に続き浦安市などに設置の要望を行うほか、JU千葉(千葉県中古自動車販売商工組合)と提携し、JU千葉が開催する四輪オークションで毎月第3金曜に「バイクコーナー」を設け、JA千葉組合員の下取り車などの出品で円滑化を図っていくことにした。
来賓では千葉県中小企業団体中央会の担当者と千葉県警察本部生活安全部風俗保安課の大和将明氏、AJ全国の石井大・専務理事、JA東京の中澤吉浩・理事長、AJ埼玉の岡田隆幸・理事長、AJ神奈川の永田孝一・専務理事、AJ茨城の早見豊・理事らが参席。このうち千葉県中小企業団体中央会の井上主事と千葉県警察本部の大和氏、AJ全国の石井専務理事が祝辞を述べ、それぞれの立場より県内の実態やまた活動への協力などを呼びかけるとともに、組合活動への働きかけなどエールのことばを組合員らに贈った。
総会閉会後、AJ全国の石井専務理事が「2025年、原付一種モデル生産終了の危機!これからのオートバイ販売店の将来について」と題し講演を行った。同日、JA山陰の総会に出席するためAJ全国の大村会長は移動途中からオンライン参加であいさつした。
この中で大村会長は、全国の単組などの組織化が47都道府県のうち42都道府県に広がり、オートバイ組合の行政に対する活動力が増していることを強調した。AJ全国の活動と各地域の単組の取り組みで、沖縄県では通行帯規制解除が進んでいることやETC車載機購入の助成、高速道路でのツーリングプラン継続などに加え、原付一種の新規格についても本格的にスタートし進行している現状を取り上げた。さらにエンジン車の必要性についても政府に訴えていくことを強調し、組合員らの将来、「AJは二輪業界の最後の砦」として政治や行政へのパイプ役、意見を挙げられる組織であることを述べ、組合の力が増していることを取り上げた。
懇親会で関係議員や取引業者らを招いて開催。来賓では角田秀穂・議員、石井章・議員、門山宏哲・議員の代理で中村寿城氏、臼井正一・議員の代理で大原充氏、中村秀明・議員、千葉県自動車整備振興会の大沼栄次郎・専務理事らが祝辞のあいさつを行い組合員らに励ましの言葉を述べた。また、乾杯の音頭はJU千葉の佐藤康弘・副理事長行った。