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AJ千葉、理事長に亀田氏が着任  「第21回通常総会」で可決

AJ千葉、理事長に亀田氏が着任  「第21回通常総会」で可決

2024.11.27

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AJ千葉、理事長に亀田氏が着任  「第21回通常総会」で可決

AJ千葉(千葉オートバイ事業協同組合)は11月20日、県内で「第21回通常総会」を開きすべての議案で可決した。役員改選では理事長に亀田真靖氏が就く人事を決めた。総会後は「第1回他業種から学ぼう講演会」に続き、二輪車を支持する関係議員や関係企業の担当者らを招き懇親会を開いた。

 

AJ千葉は地域のバイクユーザーの環境改善に向けて様々な活動を展開している県内の二輪車販売店組織。二輪車の健全な普及、交通安全などに寄与するほか、行政などへ二輪車の駐車場施設の設置やETC関連の助成金、高速道路料金の減額などへの改善に取り組んでいる。

 

今総会の議案審議は組合員数72人中、委任を含む57人が出席する中で行われた。審議の内、任期満了にともなう役員改選では、それまで理事長であった平野信也氏に代わって、副理事長の亀田氏が理事長に就く人事を決め、若返りを図った。亀田氏はオレンジカウンティ幕張の代表で、国産車や輸入車などを取り扱う経験や各年齢層の組合員に対してフラットな姿勢が見受けられ、今後の組織力強化に期待が寄せられる。

 

理事長に就いた亀田氏

 

議案の令和5年度の事業報告では、共同宣伝事業で、組合設立20周年を記念して「20周年記念誌」「同記念ステッカー」を製作し、組合員などに配布、6月には「第15回ビーチクリーン2024」を行い富津市内の海岸清掃を実施。共同購買事業ではETC暗線とセットアップ、ドライブレコーダー斡旋、二輪自動車ローンなどの扱いが減り手数料が前年比で6.0%減少した。

 

一方、二輪車の駐輪場は同組合の各所管への働きかけで主要な地域に全17ヵ所増えた。店頭での試乗環境を改善するために、試乗のための商業用ナンバーの交付について取り組み、県内の市町村に商業ナンバー交付状況を調べたほか、木更津市、袖ケ浦市、富津市、君津市に「試乗(商業用)ナンバー交付について」要望を行った。

 

令和5年度の決算報告では当期純利益で若干の黒字とし前期繰越利益と合わせて次期繰越金をプラスしたことを確認した。

 

 

令和6年度の事業計画では「組織力の維持と強化」を挙げ、情報の共有を図るため「組合員がだれでも参加しやすい理事会」「組合員同士が直接会う機会」を積極的に増やしていくことを確認した。加えてイベント開催や管理ソフトの斡旋など独自の活動を行い、組合員増員につなげていくほか、既存の各事業で積極的に取り組んでいくことを決めた。

 

記念講演会/「ご近所主義! 地域密着型経営の底力」㈱ヤマグチの山口勉・社長

講演会では「ご近所主義! 地域密着型経営の底力」と題して、神奈川県町田市で家電店を営む株式会社ヤマグチの山口勉・社長を講師に迎え行った。ヤマグチは家電量販店の大手6店を相手に、町の家電店が生き残りをかけて成長を続けており、近年、多くのテレビ番組が取り上げ話題になっているほか、山口社長自身も数々の著書を執筆する。

 

記念講演での㈱ヤマグチの山口社長

 

参加した組合員らは、町の家電店とバイク店が似た経営環境にあることからか、熱心に聞きメモを取ったり、質問する組合員もいて学びの多い講演となった。

 

役員改選での新役員は以下の通り。

理事長=亀田真靖(オレンジカウンティ幕張)、副理事長=秋山桂一(秋山サイクル)、歌代徹(ライダースショップウタシロ)、高橋勝(スポーツアイランドマルタ)、安藤慶次郎(禅騨木輪業)、江澤旭(バイクショップエザワ)。専務理事=松村和興(AJ千葉事務局)。理事相談役=平野信也(バイクサービス木更津)、土居光夫(エムディーモーターサイクルス)。理事=熱田薫(モトヤードアツタ)、森貴志(ジークライムスター)、小貫憲一(ピアスワンモーターサイクルズ)、高橋浩治(チェッカーモーターサイクリスト)、荒木良政(スポーツショップ栄光)、谷道悠作(ライダース)。監事=大淵充(ライトスタッフ)。

 

新役員になった面々

 

懇親会には元議員の桜田義孝氏や、議員の石井章氏の代理で石井めぐみ氏らが参加した。

 

◆「手探り状態で進めていきたい」亀田・新理事長

亀田・新理事長は就任のあいさつで「全員残っていただいて、また、活動を手助けしていただけるということで理事に新しいメンバーが加わり本当に感謝しかありません。右も左もわからずこれから手探り状態で進めていきますが、まずは目の前の仕事をここ15年、16年のチームで一つひとつこなしていきたい」との思いを述べた。

 

兼ねてより同組合総会の出席者は委任状を含めて集積過半数を超えてきたたが、実際当日の会場への出席者は多いとは言えない状況が続きAJ大村直幸・会長からも苦言のことばがでていた。こうした状況から亀田・新理事長は「組合の結束や活性化」を図りたいとする意向が見受けられた。

 

◆来賓あいさつ 「新基準原付は千葉発、議員へ」組合あっての成果、AJ岡田・副会長

総会後の来賓として同組合の関係団体、近隣の組合役員らが多数出席した。このうち千葉県中小企業団体中央会の担当者、千葉県警察本部の生活安全部、風俗保安課の担当者が祝辞のあいさつを行い、各々がバイク業界を取り巻く環境や現況を取り上げたほか、同組合員の協力を呼びかけるとともに組合の発展を願い励ますことばを贈った。この中で県警の担当者は「県内のオートバイの盗難件数は昨年664件の被害で、今年は464件の被害があり前年同期比でマイナス13件」として、引き続き施錠や匿名犯罪、金属盗難などの注意を呼び掛けた。

 

あいさつでAJ(全国オートバイ組合組合連合会)の岡田隆幸・副会長は「47都道府県のうち42都道府県に組合組織ができた。皆さんの力を借りて何とか全国組織にしてオートバイ業界の販売店が、しっかりした地位の確立がようやくできたのかと思う。明日AJ全国の総会があり、千葉の理事の方も機会があれば是非とも出席してもらい、AJの勢いを感じてもらいたい」などと述べたほか、現在進められている新基準原付についても「千葉から始まった発案が、AJを通じて国会議員や政府へ伝わった」こうしたことが私たちの力になっているなどと組合活動の重要性を取り上げた。

 

来賓として祝辞のあいさつを行うAJ岡田副会長

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