排気量251㏄以上の国内「輸入小型二輪車」の新規登録(販売)台数は9月としては高い販売台数となった。JAIA(日本自動車輸入組合)によると、9月販売台数は前年同月に比べ15.3%増加し2418台であった。前月8月の同23.1%増加に続いて比較的に大幅な拡大となった。1月からの累計台数は、前年同期に比べ11.8%増加で1万9517台となった。
販売台数は同組合の加盟14ブランドとその他を集計したもの。9月の銘柄別の販売台数は、ハーレーダビッドソンが前年同月に比べ109.3%の785台。1月からの累計台数は、前年同期比で137.7%の7901台あった。BMWが同106.3%で537台。BMWは1月からの累計台数が同87.8%で3823台。ドゥカティは65.6%の162台で、累計台数は同84.5%の1472台。トライアンフMは146.6%の371台で、累計台数が同107.7%の2573台。軽二輪車の販売割合が比較的に高いKTMは109.5%の127台で、KTMの累計台数は同71.3%の966台であった。
そのほか累計台数で、ハスクバーナMが前年同期比で106.6%の520台、モトグッツイは同128.4%の353台、インディアンMCが同112.5%で306台、アプリリアは同133.1%の213台、MVアグスタは同82.1%で160台、ピアッジオは同71.0%で120台であった。
9月の2418台の販売台数は、20年前の2002年以降では最高の販売台数とみられる。ただ、販売台数の割合が最も多いハーレーダビッドソンが全盛であった2008年も含めて、昨年まで9月は新型車発売前のモデルイヤー末期であたったため、ユーザーも新型車が投入されるまで買い控える傾向が強かった。しかし、昨年より主なモデルの新型車発売は春季に変わったことで、秋の需要シーズンに買い控え要因がなくなったことで、今年9月としては高い販売台数になったことがあげられる。
さらに、近年になく需要が高まっている中で、国産車の供給不足により、比較的に在庫がある輸入車の購入に流れていることも上げられそうだ。国産車と輸入車の専売店を運営するディーラーの中には、国産車の入荷の見込みが立たなにため、比較的に在庫がある輸入車をユーザーに薦めるという販売店も少なくないことも、輸入車販売の増加傾向に挙げられる。