広告掲載について
トップ市場

9月の「軽二輪車の販売台数」4カ月連続で割れ  全軽自まとめ  前年月比29.5%減でマイナス拡大

9月の「軽二輪車の販売台数」4カ月連続で割れ  全軽自まとめ  前年月比29.5%減でマイナス拡大

2022.10.19

twitter facebook line
9月の「軽二輪車の販売台数」4カ月連続で割れ  全軽自まとめ  前年月比29.5%減でマイナス拡大

9月の排気量126~250㏄の「軽二輪車の販売台数」は、前年同月比で4カ月連続の減少となった。1月からの累計台数でも、前年同期に比べて連続のマイナスとなり、前月よりも減少幅が広がった。銘柄別では前年同月に比べ国内4社でマイナス、輸入車などのその他のみ若干増加したのにとどまった。9月もホンダにヤマハの減少が大きく響いた。ただ、前月の8月との比較では各社若干の減少にとどまり、スズキは増加した。

 

 

軽二輪車の販売台数は、全国軽自動車協会連合会の調べによると、9月は前年同月に比べ29.5%減少の5864台であった。6月より4カ月連続で前年同月を割った。9月は前月の8月の5977台に比べても1.9%の微減となる。

 

 

銘柄別の販売台数では、ホンダは前年同月比で48.0%減少の2216台であった。ヤマハが同21.4%減少の1208台で、スズキは同0.7%の微減で1158台、カワサキが同12.1%減少で664台であった。輸入車などが含まれるその他は同3.0%増加し618台であった。

 

 

前月の8月と比べると、ホンダは4.2%減少、ヤマハが0.9%減少、スズキは4.9%増加して、カワサキが4.3%減少となる。その他は4.3%の減少となる。

 

 

今年1~9月までの国内全体の累計販売台数は、前年同期に比べ6.4%減少となり5万6328台となった。累計販売台数ではホンダが前年同期に比べ5.0%減少の2万4649台で、ヤマハは同27.4%減少の1万0031台、スズキが同5.2%増加で1万0246台、カワサキは7.0%増加して6724台、その他は6.6増加の4678台となる。ホンダの6月以降の前年月割れと、ヤマハの前年月割れが続いていることが響いている。

 

 

オートバイ流通新聞が9月の軽二輪車の販売状況について以下のように分析する。国内の新車の出荷台数が7月から9月で前年同月を割り、累計でも8,9月では前年同期でマイナスになり低調に推移していることから出荷の影響が挙げられそうだ。出荷減少の要因としては、多くのメーカーは軽二輪車の生産を海外で行っているのが支流となっており、世界的な電気や原油などのエネルギー、資材、物流費などの高騰で生産コストが上昇。

 

 

加えて為替相場の円安などもあり入荷が進めづらいことが挙げられる。さらに国内での排ガス規制が目前に控え、先に挙げたエネルギーや資材の高騰で車両価格の見直しも必要に迫られていることで、生産調整が行われているとも言えなくない。こうした生産と輸入、出荷の状況が販売に影響しているといえそうだ。

 

twitter facebook line