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8月タイヤ販売が低調に  自タイヤ協会調べ  「市販用」34.8%減、落込み大きく

8月タイヤ販売が低調に  自タイヤ協会調べ  「市販用」34.8%減、落込み大きく

2023.09.22

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8月タイヤ販売が低調に  自タイヤ協会調べ  「市販用」34.8%減、落込み大きく

8月の二輪車用タイヤの販売本数が減少している。日本自動車タイヤ協会の調べる今年8月の新車用は前年同月比で17.7%減少し、市販用が同34.8%減少した。7月に比べて新車用は微増であった。

 

 

同協会に加盟するメーカーの輸入メーカー品を含めた8月の国内二輪車「新車用タイヤ販売本数」は、前年同月に比べ17.7%減少の7万9000本であった。前月の7月の7万8000本よりも1.2%の増加となる。

 

 

昨年8月に比べ今年8月は減少したものの、昨年後半より車両生産の回復基調によりタイヤ販売も増えたことで、今年に入りやや落ちつき傾向となっている。また、8月の販売はコロナ前の2019年の8月の4万9000本に比べ高い本数になっている。他方、新車用タイヤの1月から8月までの累計本数は、前年同期に比べ4.2%多い67万3000本となる。

 

 

アフターセールスでの需要が比較的に多い「市販用タイヤ販売本数」の8月は、前年同月に比べ34.8%減少して8万6000本であった。前月7月の8万8000本に比べ2.3%減った。1月からの累計本数は、前年同期に比べ17.5%少ない78万1000本にとどまる。

 

 

市販用は各社値上げ前の核込需要があった3月に前年月を超えたのみで、値上げの影響のほか、輸入タイヤへ消費がシフトしていることも挙げられそうだ。

 

 

他方、同協会が7月に公表した今年の国内需要の見通として、二輪車用の出荷需要は前年比0.3%減少の232万8000本になるとしている。

 

 

◆タイヤ輸入本数

海外から輸入される二輪車用タイヤの流通については、財務省の貿易統計「輸入タイヤ本数」によると、7月は前年同月比で2.9%減少の24万5501本であった。前月6月の25万0227本に比べると1.9%の減少。輸入タイヤも今年は前年月割れが続くものの、平均では24万本を超えておりコロナ前の2019年レベルの比較的に高い本数を維持しているといえそうだ。1月から7月までの累計本数については、前年同期に比べ6.7%少ない169万4739本にとどまる。

 

 

海外からの輸入先地域では、前月に続き最も多いのがタイで6月の8万7043本に比べ7月は増えて10万8613本に拡大。次いで多いのが6月同様にインドネシアで6月は4万6601本であったが、7月は3万9915本に減少。3番目に多いのが中国で6月の4万2101本から3万8140本に減った。次に台湾も6月の4万1515本よりも7月は3万0229本に減少。5番目に上昇したベトナムは1万7407本であった。

 

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