7月の業者間の中古バイクオークションの平均単価が高止まりしている。国内のオークション総出品台数は前年同月に比べ増え、成約率では後退し成約車の平均単価は下がった。その一方で前月6月に比べると流通台数は減ったが、平均単価は上昇した。
日本二輪車オークション協会(JABA)が調べる「オークション流通結果」を基に、本サイトで集計したもの。
JABAが集計した加盟会場全体の7月の流通台数によると、主要10会場の合計開催回数は今年7月が39開催で、昨年よりも3開催少なが、出品台数は前年同月に比べて7.9%増加して3万4139台であった。このうち成約台数が同0.8%減少の2万6764台で、成約率は同6.9ポイント落として78.4%であった。出品台数では今年1月から連続で前年月を超えた。
前月の6月の43開催に比べ7月は4開催少なく、6月と比べた出品台数は4255台少なく、成約台数では5342台減少した。
7月は昨年同月よりも開催回数が少ない割に出品台数が増えた。ただ、成約台数は減少し成約率は大きく後退した。また、前月6月に比べても出品、成約ともに減少していることもあってか、成約車の落札平均単価は前年月比ではやや落ちたが、前月6月に比べ若干上昇した。
JABAが集計したデータを基に、本サイトにより主要10会場の7月の落札車平均単価を算出した。7月の平均単価は、前年同月の20万5510円に比べ0.5%減少したものの、前月6月の20万4300円に比べると約500円減少の20万4503円をつけた。7月は特に前月の6月に比べ出品台数、成約台数ともに減少したが、平均単価では6月とほぼ同水準となり、オークションでの取引が活発といえそうだ。ただ、平均単価が高止まり傾向にあるものの、車両は良質車や人気車が値をつけるなど、車種により単価に開きもあるといえそうだ。(記事:鈴木香)