7月の排気量251㏄以上である「小型二輪車の販売台数」が、18カ月ぶりに前年同月マイナスとなった。前月の6月に比べても比較的に大きく減少した。ただ、1~7月までの累計台数では、前年同期に比べ20%を超える台数を維持している。7月の銘柄別ではスズキだけがプラスであった。
小型二輪車の7月の販売台数をまとめた、全国軽自動車協会連合会の調べによると、前年同月に比べ15.3%減少して8165台であった。同クラスでは前月の6月までは2021年2月から17カ月連続の前年月を超えていたが、昨年1月以来の前年月割れとなった。7月の同クラスの全体は、前月の6月の9399台に比べ13.2%減少となった。
銘柄別の販売台数では、スズキのみが前年月を超えた。ホンダは前年同月比で0.2%の微減で、2737台であったが、6月の2512台よりも7月の台数は8.9%増加した。ヤマハは同59.5%減少で883台であった。ヤマハは6月に同49.9%増加して1243台であったが、7月は29.0%減少で大きく後退した。スズキは同9.1%増加し626台であった。スズキは6月の653台に比べ7月は4.2%減少となる。カワサキが同2.4%減少し1802台であった。カワサキは6月の2141台に比べると7月は15.9%減少した。輸入車などのその他は同7.8%減少し2117台であった。その他の6月では2850台を販売しており、7月は6月比で25.8%減少し大きく後退となった。
今年7月までの累計販売台数については、同クラス全体で前年同期に比べ22.7%の増加となり5万9200台となった。7月の累計台数が同期比でプラスになり18カ月連続で同期比超えとなる。ただし今年1月~毎月累計台数は、伸びが縮小傾向にあり、今年後半も同期比で減少傾向を示しているといえそうだ。今年年間では昨年同等の台数を維持できるかに注目されるところだ。
1~7月までの銘柄別の累計台数では、ホンダが前年同期に比べ42.3%増加の1万7879台で、ヤマハは同11.1%減少の6396台、スズキが同17.9%増加で4572台、カワサキは同55.3%増加で1万4594台、輸入車などのその他は同10.0%増加の1万5759台であった。