6月の業者間の中古バイクオークションの平均単価が再び20万円を超えた。流通台数では前年同月に比べ大幅に増加。前月の5月に比べても大きく伸びて、中古バイクは活発な取り引きが行われたといえそうだ。(記事:鈴木香)
日本二輪車オークション協会(JABA)が調べる「オークション流通結果」を基に、本サイトで集計したもの。JABAが集計した加盟会場全体の6月の流通台数によると、主要10会場の合計開催回数は今年6月が43開催で、昨年よりも1開催少ない。6月の出品台数は前年同月に比べて17.5%増加して3万8394台であった。このうち成約台数が同13.2%増加して3万2106台で、成約率は同3.3ポイント落として83.6%であった。前月の5月の40開催に比べ6月は3開催多く、出品台数は5359台増え、成約台数では4676台増えた。
6月は昨年よりも出品台数が大幅に増え、さらに成約台数は昨年6月の出品台数と並ぶほどの台数を上げた。また、前月5月に比べても出品・成約ともに増加しており、流通が活発であったといえそうだ。通常オークション会場では出品台数が増えることで応札が散らばり、成約台数と平均単価も伸び悩むが、6月これに当てはまらない状況だ。
主要10会場の中古バイクの成約台数は増加したにもかかわらず相場にあたる平均単価も6月は、昨年、前月5月以上に再び上昇し、今年3月以来で20万円を超えた。JABAが集計したデータを基に、本サイトにより主要10会場で落札された車両台数の平均単価を算出すると、6月の平均単価は前年同月の19万1659円に比べると6.6%上昇し20万4300円をつけた。
6月の平均単価は、前月5月の19万7501円と比べても、3.4%の上昇となる。今年1月から6月の平均は20万0094円と高い状態で推移している。だた、車種によってはすでに台数だぶつきもあり、値が付きにくいものの、旧車や絶版車などの一部で高値となり、平均単価を引き上げていることが挙げられる。