4月の業者間での中古バイクオークションの平均単価が3月よりも大きく下がった。ただ、落札平均単価は17ヶ月連続して前年同月を超えている。流通台数では出品台数で前年月を超えたが、成約では前年月よりも少なく成約率を落とした。前月の3月と比べると出品、成約で台数が大きく減少した。出品台数の割に成約台数が伸びず単価も下落し中古車の流通の鈍さがにじんだといえそうだ。
日本二輪車オークション協会(JABA)が調べる「オークション流通結果」を基に、本サイトで集計したもの。JABAが集計した加盟会場全体の4月の流通台数によると、出品台数が前年同月に比べて2.4%増加し3万8527台で、このうち成約台数は同0.7%減少し3万0916台であった。成約率は同4.6ポイント落として80.2%であった。前月の3月に比べて出品台数は約4500台減って、成約台数では約5500台少なかった。
中古バイクの相場にあたる平均単価については、JABAが集計したデータを基に、本サイトにより主要10会場で落札された車両台数の平均単価を算出した。4月の平均単価は前年同月の17万3076円に比べ8.7%上昇し18万8083円であった。
4月の平均単価は2021年の11月以来で17ヵ月連続の前年月超えで記録を更新した。ただ、今年の4月を前月の3月に比べると昨年4月では約6900円下落であったが、今年4月は3月に比べ1.2%下落で金額にすると約1万5900円下がっていることから流通の鈍化傾向がみられる。(記事:鈴木香)