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3月「中古二輪の輸出台数」前年月比、5.3%増  財務省貿易統計より  全クラス、台数・金額で拡大

3月「中古二輪の輸出台数」前年月比、5.3%増  財務省貿易統計より  全クラス、台数・金額で拡大

2023.05.08

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3月「中古二輪の輸出台数」前年月比、5.3%増  財務省貿易統計より  全クラス、台数・金額で拡大

3月の国内から海外市場に輸出された「中古二輪車の輸出台数」(=中古もの/財務省)は、前年同月に比べ5.3%の増加であった。排気量4クラスの全てが台数、金額で前年同月よりも増えた。特に軽二輪車の251㏄以上の排気量クラスが著しく増加した。前月の2月に比べても大きく伸びた。海外市場で国産メーカー車の需要の高さ、加えて円安も後押したとみられる。

 

 

3月の中古二輪車の輸出台数は前年同月の2万1903台に比べて、5.3%拡大し2万3069台であった。台数の増加以上に金額では、前年同月の15億3462万7000円に比べ、55.0%増加し23億7873万8000円であった。月の平均単価では前年同月が70万1000円であったが、今年3月では33万円上昇して103万1000円となった。

 

 

前月の2月に比べても3月の台数は23.3増加、金額では15.3%の増加となる。

 

 

排気量クラス別では、50㏄以下の車両が前年同月比で1.5%増加の1万5989台に拡大し、金額では前年同月比19.1%増加し5億6541万1000円であった。51~250㏄が同2.3%増加の5211台、金額にして同43.0%増加し7億5432万2000円であった。251~500㏄では同62.3%増加し362台で、金額では同121.5%増加の1億0938万1000円と大幅に増加。501~800㏄が同117.3%増加して628台で、金額にして同158.2%増加し3億5225万1000円であった。801㏄以上のクラスでは同62.5%増加して879台で、金額では同172.4%増加して5億9737万3000円であった。

 

 

為替相場で昨年の円安よりも今年は円高に振れたものの、いまだにドルでは130円台とあって台数以上に金額が上昇した。特に251㏄以上の排気量クラスでの金額は前年月に比べて倍以上の金額となり、海外市場の需要の強さを示したといえそうだ。

 

 

1月から3月までの全クラス合計の累計台数は、前年同期の5万6113台に比べ3.2%増加して5万7929台となった。金額では前年同期の39億4136万6000円に比べ54.3%増加して60億8316万1000円にのぼる。

 

 

全クラスの輸出台数の増加は、輸出業者らが主な仕入れ先とする業者間オークションでの相場にも影響するため、今後の海外からの需要によっては国内の中古車市場も値が落ちにくい状況が続きそうだ。特に排気量の高いクラスは相場が高止まりする傾向の懸念される。

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