◆軽二輪車(126~250㏄)販売台数
2月の「軽二輪車の販売台数」は再び前年を大幅に割った。銘柄別では1月に続き4銘柄ではホンダのみが前年同月を若干超えただけで、そのほかの銘柄は大きく前年月を割った。
同クラスは昨年の6月以降、前年同月を割り続けてきたが今年1月に前年月を超えたものの、2月では前年月を再び大幅に割った。全国軽自動車協会連合会の調べによる今年2月の軽二輪車の販売台数は、前年同月に比べ12.8%減少して4993台であった。
昨年の2月は新型コロナで需要が高かったことや、出荷台数でも昨年の年明け前後は台数が多かったことで、比較的に販売増加の条件が揃っていたが、今年2月は昨年後半に出荷台数が伸び悩み、需要が高くても車両不足が響いたといえそうだ。
銘柄別の販売台数では、ホンダが前年同月に比べて0.2%増加の2896台であった。ヤマハは同15.6%減少の715台、スズキが同41.3%減少して555台、カワサキも同42.4%減少して406台であった。輸入車などが含まれるその他は同23.8%増加し421台であった。
◆小型二輪車(251㏄超)販売台数
2月の「小型二輪車の販売台数」は前月1月に続き2カ月連続の減少であった。同クラスは今年1月より昨年の販売の勢いが鈍化した。銘柄別で4銘柄が前年月を割っており、輸入車などのその他が前年月を超えただけであった。
全国軽自動車協会連合会の公表による2月の「小型二輪車の販売台数」は前年同月に比べ17.8%減少の6042台であった。今年の2月は前年月を割ったものの、台数では悪い数字とはいえない。特に昨年は前年月に比べて約67%の増加と大幅な伸びを示したこともある。
さらに、総務省によると昨年からの物価上昇が続き今年に入っても4%超えの上昇が影響し、消費者の支出も増加傾向をしていることから、オートバイの買い控えや需要期での各メーカーによる新型車両の投入、3月の各モーターサイクルショーの開催後まで品定めのため購入を控えるユーザーも少なくないことが減少の要因として挙げられそうだ。
銘柄別の販売台数では、ホンダが前年同月に比べ大きく減らし30.3%減少の1578台であった。ヤマハは同23.4%減少し696台であった。スズキが同18.9%減少の432台。カワサキは同35.2%減少の1205台であった。輸入車などのその他では19.7%増加して2131台であった。