広告掲載について
トップ販売店

11月「新車出荷台数」前年月比6%増  自工会調べ  年間では前年割れ「36万台強」か⁈  251㏄以上は、24年ぶりに7万台超えほぼ確実

11月「新車出荷台数」前年月比6%増  自工会調べ  年間では前年割れ「36万台強」か⁈  251㏄以上は、24年ぶりに7万台超えほぼ確実

2022.12.13

twitter facebook line
11月「新車出荷台数」前年月比6%増  自工会調べ  年間では前年割れ「36万台強」か⁈  251㏄以上は、24年ぶりに7万台超えほぼ確実

今年の国内「新車出荷台数」の前年割れしそうだ。11月の出荷台数(自工会=日本自動車工業会調べ)は、全体の台数で前年同月を若干超えたものの、原付二種と小型二輪が前年同月比で増加した反面、原付一種と軽二輪車が伸び悩んだ。1月からの全体の累計台数は、前年同期を約5.0%マイナスとなっている。

 

 

 

新車出荷台数は、メーカーの生産工場から出荷した台数で、50㏄以下の原付車から251㏄以上の小型二輪車までの、全クラスを通して一つの指標で流通台数が確認できる唯一のデータとして、オートバイ業界の関係者らが注目する重要な指標の一つとなっている。

 

11月の排気量前クラスの合計は、前年同月に比べ6.0%の増加となり3万3130台であった。前月の10月の前年同月比0.8%増加よりも若干伸びた。また、11月は10月に比べて3.2%伸びて1052台増えた。1~11月までの累計台数では、6ヵ月連続で前年同期割れとなり4.1%減少の33万6072台にとどまる。

 

 

 

11月の排気量クラス別では、50㏄以下の「原付一種」は前年同月に比べ10.0%減少の1万1602台であった。原付一種の11月までの累計台数では、前年同期に比べ3.2%増加で12万1220台となった。原付一種の累計台数では昨年4月以降20ヵ月連続で前年同期超えを維持している。

 

 

51~125㏄の「原付二種」の11月は、前月よりもさらに伸びて前年同月比で51.8%増加して1万2780台であった。11月までの累計台数では、11カ月連続で前年同期比でマイナス状況が続き、同期比18.9%減少の9万5571台にとどまる。

 

 

126~250㏄クラスの「軽二輪車」の11月は、前年同月に比べ40.4%大幅減少が続き、2643台であった。これで軽二輪車は5ヵ月連続の前年月割れとなる。11月までの累計台数では、前年同期に比べ15.6%減少と減少幅が広がり、5万2191台にとどまる。

 

 

251㏄以上の「小型二輪車」は、4ヵ月連続のプラスで前年同月に比べ10.7%増加となり6105台であった。ただ、前月の10月までの勢いはみられない。しかし、11月までの累計台数では前年同期比25.7%増加で、8月以降20%超えを続けている。

 

依然として生産遅延、原油や原材料、輸送費などの高騰、為替相場では円安が続いていることも、出荷への影響が続いている模様だ。車両が生産あるいは海外生産車の輸入も含めて、完成車次第で国内の出荷も大きく左右され、先が見えない状況にある。

 

 

こうした状況を受け、オートバイ流通新聞ではすでに10月の時点で「年間出荷台数」を取り上げ、今年2022年の年間出荷台数は、昨年の37万8720台を割り36万台強にとどまるとの予想取り上げた。

 

 

残る12月も不透明感が続き、メーカーによる生産状況に左右され予想が困難なものの、12月は約3万1000台とすると、前年比で約5.0%減少の36万7000台前後にとどまると推測する。

 

 

ただし、小型二輪車については11月累計台数が6万7090台で、今年の年間7万台超えはほぼ確実とみられる。7万台超えは1998年の7万5329台以来で24年ぶりとなる。

twitter facebook line