今年1月の国内全体の二輪車出荷台数を公表した自工会によると、前年同月比24.2%増加し、昨年4月より連続で前年月を超えた。1月としては近年にない伸びとなる。51~125㏄の原付二種を除いてほかの排気量クラスでは、それぞれ大幅に前年月を超えた。特に251㏄以上の小型二輪車で前年月に比べ2倍以上の増加であった。昨年から続く専売店を中心に計画以上の販売で、供給が追いつかない状況が続いている。出荷台数は、50㏄以下の原付車から251㏄以上の小型二輪車まで、全クラスを通して一つの指標で流通台数がわかる唯一のデータで、バイク業界関係者らが注目する重要な指標の一つとなっている。
1月の出荷台数は例年に比べ比較的に大きく伸ばし24.2%増加の2万9091台であった。排気量クラス別の出荷台数は、50㏄以下の原付一種が前年同月に比べ28.8%増加し9051台となり、昨年9月より前年同月を連続して2ケタの増加となった。51~125㏄の原付二種は同21.8%減少の8074台であった。同クラスは昨年9月からの3カ月前年月割れして12月に前年月超えたが、今年にはいりまた失速した格好だ。
126~250㏄クラスの軽二輪車では、同79.8%と大きく増加し、6502台に上った。昨年11月より連続で前年同月比プラスとなる。251㏄以上の小型二輪車は、同122.2%の増加で2倍以上のプラスとし、5464台だった。同クラスでクラス別で最も躍進ぶりをみせている。
今年に入り、特に専売店を中心に各販売店の店頭を見る限り、新車の入荷がうかがえる。特に250㏄クラスは昨年11月以降に海外生産車の入荷があったと見られ、今年1月の出荷も拡大したといえ、春までの出荷が見込めそうだ。原付二種は今年1月の出荷台数は、前年同月を割ったものの、専売店を中心に店頭での新車の入荷が見られることから、入荷店舗でバラツキがありといえそうだ。
昨年から継続して最も前年同月で台数が伸びている小型二輪車は、主に専売店の取扱いが多いとあって、出荷台数の増加からみると各メーカー系の専売店は計画以上の販売が続きているとみられる。