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1月 「輸入小型二輪の販売」大きく減少  輸入車協会  昨年末、需要先取りが影響か?

1月 「輸入小型二輪の販売」大きく減少  輸入車協会  昨年末、需要先取りが影響か?

2023.02.10

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1月 「輸入小型二輪の販売」大きく減少  輸入車協会  昨年末、需要先取りが影響か?

輸入車小型二輪車の2023年1月の販売台数は前年同月に比べ減少した。JAIA(日本自動車輸入組合)による1月の排気量251㏄以上の国内「輸入小型二輪車」の新規登録(販売)台数は、前年同月に比べ18.8%減少の1305台であった。

 

 

年明けの販売台数は例年で季節柄、地域により積雪もあるため台数は伸び悩む。ただ、昨年の12月に主要メーカーの一部で台数を伸ばしたことで、その反動が1月に影響したものとみられる。

 

 

販売台数は同組合に今年からロイヤルエンフィールドが加わり加盟15ブランドとなり、その他を合わせて集計したもの。1月の主要5銘柄別の販売台数では、ハーレーダビッドソンが前年同月に比べ57.5%となり442台。BMWが同90.1%で218台。ドゥカティは同64.5%の69台。トライアンフMは同72.6%の204台。軽二輪車の販売割合が比較的に高いKTMは118.0%の105台であった。

 

 

そのほかの銘柄では、ハスクバーナMが前年同期比で260.0%の52台、モトグッツイは同200.0%の22台、インディアンMCが同106.5%で33台、アプリリアは同75.0%の12台、MVアグスタは同125.0%で5台、ピアッジオは同100.0%で15台であった。今年から加わったロイヤルエンフィールドは106台であった。

 

 

主要5銘柄別ではKTMのみが前年を超え、そのほかは前年月を割った。特に昨年12月にハーレーダビッドソンは前年同月で33.5%も伸ばし、BMWも同40.5%増加させ、ドゥカティでは同24,1%も増加している。この点について本サイトの見解では、需要の先取りをしたともいえなくない。この反動で今年1月は大きく前年を割ったことが挙げられる。

 

 

年末の需要の先取りは、過去にも一部メーカーで繰り返し行われてきた。年間の販売台数を追った結果、そのしわ寄せは確実に過去の例からも現れている。さらにこうした需要の先取りや台数にとらわれると、中古車市場で値が下がり、ユーザーは新車に近い良質の中古の購入に走り、この結果的に販売元のメーカーサイドの新車販売に影響。負の連鎖に陥ってきた例が挙げられる。

 

 

原理原則からしてメーカーの役割は、販売台数を追うものではなく、新規ユーザーを追う、創出することが望まれる。

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