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4月 出荷台数  13カ月ぶりに前年月割れ  自工会  251㏄以上は好調に

4月 出荷台数  13カ月ぶりに前年月割れ  自工会  251㏄以上は好調に

2022.05.24

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4月 出荷台数  13カ月ぶりに前年月割れ  自工会  251㏄以上は好調に

二輪車の国内新車「出荷台数」を公表する自工会によると、4月の出荷台数は前年同月に比べ15.3%の減少となり、昨年3月以来13カ月ぶりに前年月を割った。251㏄の小型二輪車は前年月を超えたが、他の3クラスは約14~27%のマイナスであった。1月からの全体の累計台数では前年同期を超えたが前の月の3月までの勢いは見られない。出荷台数は、メーカーの生産工場から出荷した台数で、50㏄以下の原付車から251㏄以上の小型二輪車まで、全クラスを通して一つの指標で流通台数が把握できる唯一のデータとして、バイク業界関係者らが注目する重要な指標となっている。

 

4月の出荷台数は前年同月に比べ15.3%減少の3万0606台であった。昨年の4月以来、毎月2ケタの前年月声の台数で推移してきたが、前月の今年3月は需要期ながら伸び幅が3.1%の前年月超えとなり鈍化傾向を示し、4月に前年月を割ったもの。

 

 

排気量クラス別では、50㏄以下の原付一種は前年同月に比べ18.4%減少の1万1237台であった。昨年9月から今年3月まで7カ月連続で前年月超えしてきたが、4月では前年月を比較的に大きく割った。今年1月からの累計台数では、前年同期に比べ30.1%の増加となっており4万5533台であった。

 

51~125㏄の原付二種は前年同月比で27.1%減少の8520台であった。前月の3月は昨年の8月以来の1万台を超えたが、需要期でもある4月の落ち込みは厳しいといえそうだ。原付二種の1月からの累計台数では、前年同期比で5.7%増加に転じ3万5930台となった。同クラスはメーカーによる海外生産車が多く、コロナによる生産遅れや輸入、入荷の時期のより出荷台数を大きく左右することが挙げられる。同クラスの台数の伸び悩みが見られるものの、潜在的な需要は高いとみられ一時的ともみられなくもない。

 

126~250㏄クラスの軽二輪車でも、前年同月に比べ14.6%減少して5569台にとどまった。今年に入り1、2月は大きく前年月を超えてきたが、3月には一気に減少に転じ4月ではさらに前年月を大きく割ったといえそうだ。一方、1月からの累計台数では、前年同期比で同36.5%増加となり、2万2572台となる。累計台数では今年1月79.8%増加の大幅な貯金で4月もブラスを維持した。

 

4月に唯一前年月を超えた251㏄以上の小型二輪車は、前年同月に比べ27.8%増加の5280台であった。同クラスは昨年2月から15カ月連続で前年同月超えを更新した。同クラスはクラス別で最も伸びており、二輪車史上に残るほどの成長ぶりを更新中。今年1月からの累計台数では、前年同期比で83.0%増加し2万5256台にのぼった。

 

 

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