広告掲載について
トップ販売店

米ビューエルが日本に!米電動バイク「FLLOW」として  モータリストが受注販売を開始  ビューエル氏率いるFUELL社が開発・生産

米ビューエルが日本に!米電動バイク「FLLOW」として  モータリストが受注販売を開始  ビューエル氏率いるFUELL社が開発・生産

2023.01.04

twitter facebook line
米ビューエルが日本に!米電動バイク「FLLOW」として  モータリストが受注販売を開始  ビューエル氏率いるFUELL社が開発・生産

モータリスト合同会社(東京都大田区)は2022年12月27日、米国スタートアップ・電動バイク(自転車&モーターサイクル)メーカーのFUELL社のシティ・コミューター「FLLOW」の予約受付を開始したと発表。FUELL社のCTO(最高技術責任者)を務めるのは、かつてのビューエル・モーターサイクルの創業者であるエリック・ビューエル氏となる。

 

 

FUELLは、かつてアメリカ唯一のスポーツモーターサイクルメーカーとしてその圧倒的な個性、デザイン、楽しさと走りの良さで高い評価を得てきたBUELLの創業者、そしてエンジニアでもあるビューエル氏と、Buell時代のチームが作り上げたもの。同社を支えるのは、多くのスタートアップに投資するアントレプレナー、フランソワ=グザヴィエ・テルニー氏としている。エリック氏とフランソワ氏は、まったく新しいコンセプトのエレクトリック・アーバン・モビリティを生みだす目的、コンセプトで同意したことで、革新的な電動アシスト自転車、FLLUIDを開発。さらに、コンセプトモデルを発表したのがシティ・コミューターと名づけられたFLLOWとなる。

 

 

FLLOWはミドルクラスのモーターサイクルのようなライディングフィール、敏捷で先鋭的なハンドリングにスーパーバイクのような加速力を持つとしている。その一方ではビッグスクーターのようなラゲージスペースを持ち、240㎞もの走行レンジを誇るとしている。

FUELL社の革新的という電動バイクFLLOW

 

スタイルは、まさにかつてのビューエルを想起させるようなマスを集中させたデザイン。低重心に構えられたデザインは走りの良さを支え、強力なインホイールモーターはコストよりも走りとコンセプトを実現する。重心の中心には10kwhもの大容量のバッテリーを搭載。マグネシウム合金製のケージに収められ、シャシー剛性の一部としての機能も果たしている。

 

 

満タンまでわずか30分という充電もアーバンモビリティとしての能力の高さの一つとなる。CCS方式という急速充電に対応し、家庭用電源で充電することも可能としている。また、50ℓの大容量ラゲージスペースは、フルフェイスヘルメットはもとより、一般的な移動には充分以上の容量としている。モジュラー・コンセプトの革新的なシャシーは、将来のアップグレードにも備えた作りとなる。外装にシルバー、レッド、ブルー、ブラックと4色のカラーリングを用意した。

 

 

ダッシュボードには前後に備えられたカメラによって、衝突警告を表示されるほか、スマートフォンと連携されサービス情報の表示、マシンの電源のオン/オフやナビゲーション、バッテリーの残量や走行可能距離の表示などの機能を持つ。

 

 

バッテリーを含む車重180㎏に収められ、低重心化された車体は重量を数値程感じさせない軽快な走行感を提供するという。0-100kphをわずか3.5秒の加速力で、電子制御のトラクションコントロールとローンチコントロールが安全に車両を制御するもの。750Nmの強烈なトルクを誇るモーターは、リア・ホイールに収められ、これによりシャシーの設計に自由度が高まっているという。シート高は765㎜とコンパクト設計で、コミューターの名にふさわしいアクセシビリティをあわせ持っているとしている。

 

FLLOWの販売は現在、北米でクラウドファンディング・サイトを活用して予約の受付を開始。3000台以上の受注が集まることが条件で生産開始、配車は2024年の予定としている。日本でも受注をモータリストが取りまとめ、全国のe-MOTORISTSディーラーを通じて納車予定となる。現時点での日本国内予定価格は180万円(消費税別)で、米国の価格と同程度に抑えたという。ただ、モータリストでは今後、原材料価格の変動や為替動向によっては価格が変更される可能性もあるとしている。

 

◆FUELL社とは

起業家のフランソワ=グザヴィエ=テルニー氏が資本を集め、ビューエル氏とそのチームが設計を担当して製造する、現代において最も電動モビリティが活躍できる場所、すなわち都市におけるアーバンモビリティへの、まったく新しい視点からの提案を行うことを目的に創業された。

 

CEOであるテルニー氏は、べイン・アンド・カンパニーでコンサルタントとしての腕を磨き、自ら起業したコンサルティングファーム、マサイ社でコストコントロールをキーワードに多くの企業へ貢献することで頭角を現してきたもの。一方で、モーターサイクリストでもあったテルニー氏は、米国のプレミアム・モーターサイクルメーカーだったコンフェデレーションに投資。そこで知己を得たデザイナーらとともにヴァンガードを創業し、超プレミアムであるカスタムバイクを世に送りだそうとプロトタイプを制作。

 

しかし、Vツインエンジンを積むカスタムバイクは、米国にある限りハーレーの呪縛から抜け出すことはできないとする中で、テルニー氏が出会ったのが、ハーレーと決別し新しい未来を模索していたエリック=ビューエル氏だったという。こうしてFUELLの起業へとつながり、ビューエル氏が経営者またデザインの方向性を決断するCTO(最高技術責任者)としてFUELLを率いているという。

CTO(最高技術責任者)のビューエル氏

 

CTO(最高技術責任者)を務めるビューエル氏の経歴は、レーシングライダーとして腕を磨きながらハーレーダビッドソン社でエレクトラグライドやダイナ・シリーズのアイソレーション・シャシーを設計して注目を集め、過去に自らの名を冠したBUELL社を創業。ハーレーダビッドソン・スポーツスターのエンジンをチューニングし、独自のコンセプトで設計したシャシーとなるビューエル・モーターサイクルを誕生させた。他に似たものがないデザインと乗り味で世界中のファンを集め、今もなお多くのライダーが世界各地で走り続けている。現在は当然のように車両構成でマスの集中と低重心とされるが、当時、すでにマフラーのトリミング、サイレンサーをエンジン下部に配置した先駆者がビューエルであった。

 

また、ビューエル氏を支えるエンジニアは、BUELL時代からエンジニアとして貢献し、マシンづくりの中核をなしてきたDan Hurda氏とEd Laben氏という。ビューエルでモノづくりをまとめてきたこのチームが、FUELLという革新的な電動モビリティ作りに携わっているとしている。

 

モータリスト合同会社は代表の野口英康氏が、かつてハーレーダビッドソンジャパン時代にビューエルを担当し販売。従ってビューエル氏と野口氏の関係は深く長い。しかし、ビューエルがハーレーダビッドソン社の手によって廃業となってから10年以上が経過しが、モータリストの開業と同時期にFUELLが創業されたという。

twitter facebook line