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米ハーレーダビッドソン 第3四半期は減収減益  粗利益率は改善 北米小売9%増、通期見通し再上方修正

米ハーレーダビッドソン 第3四半期は減収減益  粗利益率は改善 北米小売9%増、通期見通し再上方修正

2026.11.01

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米ハーレーダビッドソン 第3四半期は減収減益  粗利益率は改善 北米小売9%増、通期見通し再上方修正

米ハーレーダビッドソンは10月29日、2026年第3四半期(7~9月)の業績を発表した。二輪車事業(HDMC)の売上高は前年同期比10%減の9億6400万ドル(1494億2000万円)、営業利益は同18%減の4400万ドル(68億2000万円)となり、減収減益だった。一方、売上総利益率は28.1%と前年同期から1.73ポイント改善し、営業費用も前年同期比1%減に抑えた。北米の新車小売販売台数が同9%増となるなど販売面で回復が進み、世界のディーラー在庫も同26%減少したことから、同社はHDMCと金融サービス事業(HDFS)の2026年通期業績見通しを今年2度目となる上方修正した。

 

 

■粗利益率は改善、金融事業は前年の一時利益の反動

HDMCの第3四半期売上高は9億6400万ドル(1494億2000万円)で、前年同期比10%減少した。主な要因は二輪車の出荷台数の減少。営業利益は4400万ドル(68億2000万円)で同18%減となり、営業利益率も前年同期の5.0%から4.6%に低下した。

 

一方、収益性の面では改善も見られた。売上総利益率は前年同期比1.73ポイント上昇し28.1%となった。営業費用は2億2700万ドル(351億8500万円)で同1%減と、前年同期を下回る水準を維持した。また、調整後EBITDAマージンは前年同期の8.7%から9.7%に改善した。

 

金融サービス事業(HDFS)では、資産軽量化モデルへの移行に伴い、連結純利益が前年同期から大幅に減少した。ハーレーダビッドソン・インクに帰属する純利益は4300万ドル(66億6500万円)となり、前年同期の3億7700万ドル(584億3500万円)から減少した。

 

主な要因は、前年にHDFSが証券化受益権と小売金融債権の大部分を売却したことにある。この取引によって2025年第3四半期に利益が発生しており、その反動が今回の減益に影響したもの。HDFSの営業利益率は前年同期の168.0%から9.7%となった。一方、2026年第3四半期の年間管理型小売信用損失率は、2024年と2025年の同時期を下回った。

 

なお、2026年1~9月累計では、各事業の収益を合算した収益が34億8560万6000ドル(5402億7000万円)となり、前年同期比12.4%減少した。連結営業利益は1億3680万6000ドル(212億円)で同81.7%減、純利益は1億4404万7000ドル(223億3000万円)で同76.5%減となった。前年同期にHDFSの金融資産売却に伴う利益が計上されていたことが、累計業績にも大きく影響している。

 

 

■北米小売は4四半期連続増、世界在庫は26%減

二輪車の販売動向では、北米市場の回復が目立った。第3四半期の北米新車二輪車小売販売台数は前年同期比9%増となり、前四半期の3%増から伸びが加速した。北米では4四半期連続で前年同期を上回っており、同社の中核市場で販売の改善が続いている。

 

世界全体の新車二輪車小売販売台数も前年同期比5%増となった。地域別では北米とアジア太平洋地域が成長をけん引。アジア太平洋地域全体では1%増となり、オーストラリアとニュージーランドでは15%増を記録した。

 

一方、世界のディーラー新車在庫は第3四半期末時点で前年同期末比26%減、前四半期末比でも6%減少した。北米では在庫に占める2026年モデルの構成比が91%となり、前年同期末の86%から上昇。旧年式モデルの在庫を抑え、現行モデルを中心とする在庫構成への転換が進んでいる。

 

こうした在庫削減の背景には、小売需要に合わせて卸売出荷を調整する同社の方針がある。第3四半期のHDMC世界二輪車出荷台数は3万3616台で、前年同期比8%減少した。小売販売が増加する一方、出荷を抑制することでディーラー在庫の適正化を進めている。

 

アーティ・スターズ社長兼最高経営責任者(CEO)は、卸売活動を小売需要に合わせる取り組みが進展していると説明。前年同期と比べ世界の小売販売を5%増加させる一方、ディーラー在庫を26%削減できたことを成果として挙げた。また、北米市場で4四半期連続の販売増を達成したことにも手応えを示している。

 

同氏は、主要な成長要因の改善に勇気づけられているとし、スーパーグライドなどのモデルがブランドとライダーとの結び付きを深めていることや、ディーラーネットワークの収益性向上にも言及している。

 

2026年1~9月累計の世界二輪車出荷台数は11万120台で、前年同期の11万962台から0.8%減少した。一方、世界小売販売台数は11万1807台となり、前年同期の10万7248台から4.3%増加した。出荷が前年同期を下回る一方、小売販売は増加しており、卸売出荷を抑制しながら実需に合わせてディーラー在庫を適正化する同社の取り組みが続いている。

 

今回の決算では、北米を中心に小売販売が回復する一方、卸売出荷を抑制してディーラー在庫の適正化を進める同社の経営方針が改めて示された。出荷台数の減少が売上高や営業利益を押し下げたものの、粗利益率の改善や費用抑制にも取り組んでいる。今後は、在庫水準の適正化を維持しながら、北米を中心とした小売販売の増加を収益回復につなげられるかが焦点となる。

 

 

■2026年通期業績見通しを上方修正

2026年通期の業績見通しを引き上げた。HDMCでは、世界の二輪車小売販売台数を13万5500から13万9000台、卸売出荷台数も13万5500から13万9000台と予想。営業利益では2500万から5500万ドル(38億7500万から85億2500万円)を見込む。

 

HDFSの営業利益見通しは6000万から7000万ドル(93億から108億5000万円)とした。また、ハーレーダビッドソン・インク全体の設備投資額は1億4000万から1億6500万ドル(217億から255億7500万円)に修正した。

 

一方、電動二輪車事業を手掛けるライブワイヤーについては、従来の業績見通しを取り止めた。

 

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