二輪車や四輪車の駆動系部品の開発製造を行う武蔵精密工業(愛知県豊橋市)は、 インドの電動車(EV)スタートアップ企業のBNC(インド・タミル・ナードゥ州)との間で、ムサシ製EV駆動ユニットを搭載した二輪EVを今年12月からインドで販売すると発表した。将来は両社でバッテリー分野でも提携していく考え。
インド市場での販売について両社は、今年6月16日にインド・バンガロールで開催されたグリーン・ビークル・エキスポ内で、インドでの販売に関する基本合意を締結したもの。2022年よりムサシとBNCは、インドでのEVモビリティの普及促進に向けて戦略的な協業を進めていたという。
車両に採用するムサシのEV駆動ユニットは、強みであるギヤ加工技術を核に、インド市場の最大マーケットセグメントである125ccのガソリン車と同等以上の加速性能や最高速度のパフォーマンスを達成しているとしている。さらに電費向上に寄与する伝達効率や静粛性が、商品性での差別化を目指すBNCの戦略に合致し、最新型EV二輪車“Perfetto”へのムサシ製駆動ユニットを初適用するとしており自信をみせる。
今後もインド市場において新型のEV二輪車やEV三輪車の共同開発に取り組むほか、バッテリー分野での提携を検討することでも合意しており、今後にEV向けバッテリーマネジメントシステムの開発を進める考え。