人材確保が難しい社会、経営状態にある中、東京のバイク販売店組織のAJ東京(東京オートバイ協同組合/中澤吉浩・理事長)は11月26日、都内で、従業員の職場定着に向けた人材確保のための第2回目のセミナーを行った。同組合員をはじめ関係者らも参加。セミナーでは人材募集の段階から、スタッフとして働く場面での従業員の心理状態や、その対応などについて学んだ。
セミナー開催にあたり同組合では、テーマとして「なんでこんなにサクッと辞めちゃうの?」と思っているバイク販売店経営者らにこそ聞いて欲しいとして、職場の定着についてのコツを学ぶ内容とした。セミナーは「職場定着へ『離職の導火線』を知ろう!」と題して、講師にはリッチピクチャーズ株式会社キャリアファシリテーショングループプロデューサーの小澤明人氏を招いて行った。
講義では、採用や定着の手法、若手の就労観、求められる職場環境、理由が不明な退職者などといった悩みについて学んだ。ようやく決まった採用、入社日を迎えた新入社員から、働き始めの不安やまだまだ心が揺れている状態、職場環境など、実際の場面を追って新入社員の心の状態など、これに対応するための適切な方法をについて詳細に取り上げた。
参加した販売店経営者からは、息子である後継者が積極的に仕事の幅を広げてもらうためには、どうすれば良いのかといったことや、社会的な給料体系とバイク販売業での適正な給料体系についてなどの質問が挙がるなど、熱心な様子で学んでいた。
なお、講師の小澤氏は、教育ベンチャー企業で営業マネジメント・人事・採用責任者を歴任後、日本初という「就活サポートセンター」を創設。民間のハローワークとして年間2000人超の求職者支援、延べ400社超の採用コンサルティングを実践。同時に全国の大学や自治体で講演・研修セミナー活動などを行う。
今開催のセミナーは、公益財団法人東京しごと財団の業界別人材確保強化事業の一環で、AJ東京が行ったもの。

セミナーの冒頭、あいさつに立ったAJ東京の中澤・理事長

セミナーの様子



