2月の排気量251㏄以上である「小型二輪車の販売台数」は全銘柄で前年同月比を超え、堅調な販売をみせた。特にホンダは1月に続き前年同月比でも2倍を超える販売を継続した。一方で輸入車が含まれるその他は前年同月を超えたが、伸びが鈍化傾向となった。
同クラス全体の2月の販売台数(全国軽自動車協会連合会)は、前年同月に比べ57.0増加の7346台であった。前月の1月に比べ伸び幅は縮小したものの、2月も引き続き高い伸びを示し、販売台数でも2月としては異例の台数といえる。これで昨年2月より前年月を超えたのは13カ月連続となった。今年1月からの累計台数は、前年同期に比べ66.9%増加し1万3328台となった。
銘柄別では、前月同様に輸入車などが含まれるその他をも合わせて、すべての銘柄で前年を超えた。特にホンダは前月の1月同様に、前年同月に比べ2倍以上の133.3%増加となり2265台であった。ヤマハは同66.2%の増加として909台であった。スズキの2月が同39.9%増加して533台となった。カワサキの2月は同63.6%増加で1859台であった。輸入車を含むその他では、前年同月比、前の月の1月に比べてもプラスとしたものの、前年同月比では8.3%の増加にとどまり1780台であった。
1月からの累計台数では、ホンダが前年同期に比べ135.3%の3956台に達した。ヤマハの累計台数が同75.6%増加し1635台。スズキは同33.4%増加し914台となった。カワサキの累計台数は同64.6%増加し3361台であった。輸入車を含むその他が、同30.8%増加で3462台となった。
2月はいずれのメーカーも前年同月を超えた。特にホンダとヤマハカワサキは大きく伸ばしたことが注目される。主に現時点での販売台数は、昨年にユーザーからの契約を受けていた納車分の遅れにより、通常の例年では年間で比較的に販売台数が伸び悩む時期ではあるが、納車の遅れがずれ込んでいるため、この消化分で台数が上昇したものとみられる。
3月についてもこうした納車の遅れがずれ込みで、入荷即納車の状況が続きそうだ。さらに今月後半は、大阪モーターサイクルショー、東京モーターサイクルショーが3年ぶりに相次いで開催され、一層市場が活性化され、新型車の購買ムードも市場で高まると予想される。昨年からの納期遅れに加え、今春の新型車販売で、納期の遅れに拍車がかからないとはいえなくない。納期遅れが長引きそうだ。