女性の二輪免許取得者が増加している。警察庁が公表する令和4年(2022年)の運転免許統計でわかったもの。過去5年間で女性が二輪免許を取得した大型二輪と普通二輪は、毎年増加して推移した。ただ、2022年は前年を超えたものの、伸び幅は2021年の2ケタの勢いはない。
統計では種類別の併記運転免許証交付件数の年別推移より、過去5年間の女性の大型二輪、普通二輪、原付の各免許証の交付件数をみると、新型コロナ前の2018年の交付件数は合計で前年比3.6%増加の2万7939件で、このうち大型二輪が前年比では0.3%減少しており4562件、普通二輪が同4.4%増加し2万3357件、原付が81.8%増加し20件であった。
2022年に女性の交付件数は、全体で前年よりも1.9%増加して4万5002件であった。このうち大型二輪が前年比5.3%増加の7296件、普通二輪は1.2%増加で3万7679件、原付は同17.4%増加で27件であった。
昨年の2022年では2018年と比較して算出すると、5年間で全体では61.1%増加した。大型二輪では59.9%増加、普通二輪は61.3%増加、原付は件数が少ないが35.0%の増加となる。
特に5年間で増えたのが2021年で、全体では前年比32.2%増加の4万4173件になった。件数、伸びがともに増えたのが普通二輪で前年比32.2%増加の3万7220件、大型二輪も同31.9%増加で6930件となる。
ただ、昨年の2022年は交付件数が前年を超えたものの、2021年ほどの30%を超える増加は見られず、1ケタの伸びにとどまっている。
他方、2022年に女性の年齢別交付件数で最も多いのが、大型二輪が「20~24歳」で1540件、次いで「25~29歳」が1119件、「45~49歳」953件、「40~44歳」850件と続く。普通二輪も「20~24歳」で9844件、次いで「25~29歳」が5914件、「45~49歳」3795件、「30~34歳」3770件、「40~44歳」3580件、「16~19歳」でも3393件にのぼる。