住友ゴム工業が発表した2026年12月期第1四半期連結決算は、売上収益が前年同期比5%増の3022億円、事業利益が19%増の168億円、営業利益が22%増の151億円、親会社株主に帰属する四半期利益が141%増の86億円となり、増収増益を確保した。
主力のタイヤ事業は売上収益が6%増の2599億円、事業利益が35%増の148億円と大幅な増益となった。2025年に取得した欧州・北米・オセアニア地域における四輪タイヤの「DUNLOP」商標権を活用し、2026年1月から欧州でDUNLOPブランドタイヤの販売を開始。欧州市場での販売拡大が収益押し上げに寄与した。
一方で、タイヤ販売本数全体では、市況低迷や中東情勢の影響を受け前年同期を下回った。国内新車用タイヤは自動車メーカーの生産回復を背景に前年超えとなったものの、国内市販用は前年の値上げ前駆け込み需要の反動減が響いた。海外では北米市場の低迷や関税影響に加え、南米でも価格競争激化の影響を受けた。
欧州地域ではDUNLOPブランド販売開始効果で大幅増となった一方、アジア・大洋州地域では収益性重視の販売戦略を進めたことから販売本数は減少した。

決算説明を行う國安恭彰・社長
スポーツ事業は売上収益322億円で前年並みとなったが、事業利益は47%減の9億円となった。ゴルフ用品では「XXIO14」が国内で健闘したものの、SRIXONブランド商品の販売サイクルや市況悪化の影響を受けた。テニス用品は欧州・北米で増収だった。産業品他事業は売上収益101億円、事業利益11億円で減収減益となった。
財政面では総資産が1兆4906億円となり、前期末比306億円増加。棚卸資産や有形固定資産の増加が主因だった。現金および現金同等物は993億円となった。
2026年12月期通期業績予想は据え置き、売上収益は前年比9%増の1兆3200億円、事業利益が同23%増1120億円、営業利益は同21%増の1000億円、親会社株主に帰属する当期利益では同9%増の550億円を見込む。原材料価格高騰の影響はあるものの、価格転嫁や円安効果、コスト抑制で吸収を図る。




