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中古車輸出「6割割れ」 9月の台数   500㏄以下、大幅減

中古車輸出「6割割れ」 9月の台数   500㏄以下、大幅減

2021.12.01

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中古車輸出「6割割れ」 9月の台数   500㏄以下、大幅減

9月の国内から海外市場に輸出された「中古車の輸出台数」(財務省)が前年同月に比べ6割を切った。前年同月割れは4カ月連続となる。車両クラスでは801㏄以外の4クラスでは前年同月を割り、海外への中古車の輸出が大幅に減っている。新型コロナの影響で新車の納入の遅れでユーザーの買い替えが進まず、下取り中古車が減ったことが挙げられる。他方でユーザーの需要が増えており中古車相場が高騰するなど多重連鎖の要因が挙げられる。(続く)

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中古車の輸出台数は、9月は前年同月に比べ40.8%減少し1万6292台にとどまった。50㏄以下の車両は43.3%減少の1万1131台、51~250㏄が36.3%減少し4257台、251~500㏄では60.3%減少で222台、501~800㏄が0.4%の減少にとどまり274台、801㏄以上が9.7%増加し408台であった。
1月から9月までの累計の総輸出台数は、18万7560台で、前年同期に比べ23.9%の減少であった。累計台数では18カ月連続で前年同期を割った。昨年の年間では1割弱の減少であったが、今年9月までは平均で2割以上の減少となる。
新型コロナの影響で生産の遅れにともなう流通段階での納入が遅れ、新車購入時に発生する中古車になる下取り車が減少したと見られる。さらに密を避けて移動可能な二輪車とあって、ユーザーの在宅時間や自由時間が増えたこともあり二輪免許取得者が増えて需要が増加。こうした背景で中古車相場が高騰した一方で、輸出コンテナ不足や輸送費の高騰など、多重な要因が影響したと見られる。

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