中古バイクの単価の天井が見えない。9月の業者間の中古車バイクオークションで落札平均単価が、4カ月連続で過去最高を更新した。日本二輪車オークション協会(JABA)が調べる「オークション流通結果」を基に、本サイトでの集計でわかった。取り引きされた中古バイクの流通台数は、前年同月に比べ出品台数、成約台数ともに増加した。コロナ以降から高い需要に加え、例年の秋のシーズン、需要期とあって流通台数が高まったほか、中古車輸出も増加傾向にあることで、車両単価が高まったといえそうだ。
JABAが集計した加盟会場全体の9月の出品台数は、前年同月に比べ2.7%増加し3万3530台。このうち成約台数が前年同月比2.7%増加の2万8649台で、成約率は前年同月比で0.1ポイント低下し85.4%であった。
1月から9月までの累計台数では、出品台数が前年同期に比べ2.0%少ない29万2522台で、このうち成約台数は同4.5%少ない24万5850台となった。成約率では前年同期に比べ2.2ポイント低下し84.0%であった。
中古バイクの相場にあたる平均単価については、JABAが集計したデータを基に、本サイトで主要10会場で落札された車両台数の平均単価を算出。9月も前月に続き前年同月に比べ10会場すべてが落札車の台当たり単価が大幅に上昇した。9月の10会場合わせた平均単価は、前年同月の14万7200円と比較すると41.9%上昇して、20万8937円の高値となった。金額にして前年同月よりも約6万1700円の高騰となる。さらに、9月の単価では過去最高を更新した先月の8月の20万7894円を上回り4カ月連続で過去最高の単価を更新した。
また、9月の単価は金額にして前月の8月を0.5ポイント高値となった。10会場のうち8月は5会場で前月を超えたが、9月では1会場増え6会場で8月を超えた。特に扱い車両の評価点が比較的に高いBDSの3会場やオークネットの高値上昇が目立った。
コロナ以前より中古バイクの不足感があり、コロナ以降ではバイクの需要が高まり新車および中古バイクの需要、引き合いが高まったことが挙げられる。他方では旧車や絶版車といわれる希少車両が人気となり、一層単価を高めていることが挙げられる。
9月の主要10会場の定例開催結果は、以下に続く。