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世界市場スクーター「23.1%シェア」獲得 ピアッジオG  22年モデル発表

世界市場スクーター「23.1%シェア」獲得 ピアッジオG  22年モデル発表

2021.12.15

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世界市場スクーター「23.1%シェア」獲得 ピアッジオG  22年モデル発表

『ピアッジオグループ、スクーター分野で欧州トップメーカーの地位を確立』
9月30日現在、同グループは二輪車市場全体で13.2%のシェアを占め、スクーター分野では23.1%のシェアを誇るとしている。イタリア国内ではグループの市場全体のシェアは17.9%、スクーター分野のシェアは27.3%に上昇したという。

11月の見本市EICMA 2021でピアッジオグループは、2021年1~9月期の純売上高が13億1920万ユーロに達し、前年同期比32.7%増、2019年比9.9%増となり、全世界での販売台数が43万0600台で2020年9月30日に比べ21.7%増となったとしている。

2021年1~9月期のグループのスクーター分野の全世界販売台数は、 ベスパブランドで40%以上の成長、 ピアッジオとアプリリアのスクーターが中心となって2ケタの成長を記録したとする。モーターサイクル分野ではアプリリアとモトグッツィの両ブランドが、2021年1~9月期に記録的な売上を達成し、過去最高の販売台数と売上高を記録したとしている。

一方、ピアッジオグループジャパンは、伊本社ピアッジオグループが新型モデルを発表したとした。「Future Unlocked(未来を切り開く)」というテーマで、オフロードに回帰するアプリリア、モトグッツィの未来志向イノベーション、ベスパならではのスタイル、ピアッジオの新型電動モビリティの多数2022年モデルを、ミラノで開催されたEICMで発表した。

新型車はアプリリアが「トゥアレグ660」「トゥオーノ660ファクトリー」「RS 660リミテッドエディション」「SR GT」。モトグッツィは「V100マンデッロ」「V85 TTグアルディアドノーレ」。ピアッジオでは「1 フェン・チェン・ワン。ベスパ「(ベスパエレットリカ)RED」を発表。

■アプリリア トゥアレグ660
トゥアレグ660は、単気筒のエンデューロバイクとミドルレンジのアドベンチャーバイクという、2つのセグメントを理想的な形で統合したモデル。卓越したオンロード性能、最先端の制御デバイス、80Hp 2気筒エンジン、そして乾燥重量わずか187kg、ツアラーの特性を活かしオフロードも快適に走行できるアドベンチャーモデル。 革新的なコンセプトとデザインを採用し、実用性を重視して余計な要素をすべて排除。フレームは過酷なオフロードでの激しい走行を想定して開発。エンジンをフレームに固定するアンカーポイントを6箇所設け構造的な堅牢性を確保した。 また、トラベル量が非常に大きなサスペンションは幅広い調整に対応し、オフロードから受ける激しい衝撃を吸収しライダーとパッセンジャーの快適性を保証したという。

18リットルのタンクは、 膝が触れる部分が大きく絞り込まれ、縦長の形状によりガソリンの重心が車体の重心付近に保たれるため、 ライディングへの影響を軽減させた。チューブレス対応のアルミリムのホイールは、前輪は2.5×21インチ、 後輪4.5×18インチでピレリ製スコーピオンラリーSTRタイヤを装着。 最先端のインストルメントには、 トラクションコントロール、 クルーズコントロール、 エンジンブレーキ、 カスタマイズ可能なエンジンマップを含むAPRC電子制御装置が搭載された。過酷なオフロードを走行する際などは、ABSを両方のチャンネルで無効化できようにしている。並列2気筒エンジンは非常に小型軽量の最新世代エンジンユニットで、特別なチューニングが施され80Hp、70Nmを発揮する。 3,000rpmで75%のトルクを発揮するため、低回転域でもスロットルに機敏に反応するという。さらに同機種では豊富なアクセサリーや専用ウェアが用意されている。

■アプリリア トゥオーノ 660 ファクトリー
同機種は優れたシャーシに高性能なサスペンションを装着し、スポーツライディング時の性能をさらに高めている。41mmのインナーチューブを持つKYB製フォークは、 圧側および伸び側の減衰力とスプリングプリロードの調整が可能。独立したリザーバーを持つザックス製リアショックアブソーバーも、圧側および伸び側の減衰力とスプリングプリロードの調整できる。

バッテリーには軽量のリチウムイオンバッテリーを採用したことで、総重量を約2kg軽量化(車両重量181kg)した。660ccの2気筒エンジンの最高出力はスタンダードモデルでは95Hpだが、トゥオーノ660ファクトリーでは100Hpに向上した。スプロケットも1丁少ない16丁を採用しという。ファイナルドライブレシオをショートにすることで速性能を向上。最大トルクはスタンダード同様の8500rpmで67Nmとなる。最新技術ではライドバイワイヤ電子制御アクセルと6軸慣性プラットフォームを装備した、APRC電子制御装置に加えて、AQS(アプリリア クイックシフト)を採用する。AQSは電子制御式ギアボックスで、 スロットルやクラッチを操作せずに瞬間的にシフトチェンジ可能なシステム。ダウンシフト機能も搭載しておりクラッチレバーに触れずにシフトダウンできる。

■アプリリア RS 660 リミテッドエディション
アプリリアRS 660は、2021年の米国最高峰のモーターサイクルロードレースシリーズであるMoto Americaの一部となるツインズカップを勝ちとったベースモデル。同レースはミッドレンジ2気筒モデルを対象としたチャンピオンシップロードレースとなる。同機種はこの勝利を記念し1000台限定のシリアルナンバー入りの特別モデルとなる。米国旗にインスパイアされたオリジナルの星条旗のカラーリングに加え、シングルシート用テールピースカバー、大型のフロントシールド、クイックシフトの設定を逆チェンジにも対応させるソフトウェアなどの特徴が備えられた。シフト設定を公道走行用とサーキット走行用に別々に設定できるという。

■アプリリア SR GT
アプリリア初のアーバンアドベンチャースクーター。都市での普段使いだけでなく、長距離走行にも対応し、カントリーロードや未舗装路でも気軽に走行でき、ライディングの喜びを再発見できるモデルとしている。新型アプリリアSR GTは、アクティブなライディングポジションとモーターサイクルスタイルの幅広なネイキッドハンドルバーの装着で、優れた操作性を実現したという。

トラベル量の大きなサスペンションと高い地上高により、市街地の道路に存在する段差も簡単に乗り越えられる。エンジンのパワーと効率の面でも優れておりユーロ5認証を受けた、最新世代の4バルブ水冷式i-getエンジンを搭載。新型の単気筒174ccエンジンは8,500rpmで13kW、 7,000rpmで16.5Nmを発揮する。

また、アプリリアSR GT 125に搭載される単気筒の125cc i-getエンジンは、8,750rpmで11kWの最高出力、 6,500rpmで12Nmの最大トルクを発揮するという。多目的な実用性、軽快な加速、滑らかな走り、 優れた燃費をあらゆる状況下で保証するとしている。

■モトグッツィ V100 マンデッロ
2021年で100年の歴史を持つモトグッツィは、同機種を「次の100年への第一歩」と位置付け、モトグッツィの歴史に新たな一章を切り開きます。 モトグッツィの歴史上類を見ないモデルで、搭載された最先端技術や空力ソリューションは、モトグッツィの未来への扉を開くものとしている。

二輪車として世界初というアダプティブ・エアロダイナミクス機能を搭載したほか、 モトグッツィ初の6軸慣性プラットフォーム、 コーナリングABS、 セミアクティブサスペンション、 クイックシフトなどの先進的な電子ソリューションを導入。 モトグッツィならではのトルク感とサウンドを実現する90°Vツインエンジンという伝統は継承し、 設計は完全に一新されて非常に優れたパフォーマンスを発揮するとしている。115Hpを超える出力、105Nmを超えるトルクで、3,500rpmで最大トルクの90%に達する。コンパクトで扱いやすいフレームも相まってスポーツ性を高めている。

一方で、ゆったりとしたサドルと自由度の高いライディングポジションが優れた快適性を実現し、ツーリングにも対応。電動式のウインドシールドに加えて、 速度やライディングモードに応じて燃料タンク側面のエアディフレクターの位置を自動的に調整する世界初のアダプティブ・エアロダイナミックシステムにより、 快適性と防風性を高めた。

また、 最先端の電子制御デバイスが多数搭載され、パフォーマンスと燃料消費量をきめ細かく管理するライドバイワイヤ電子制御スロットル、マレリ製11MPアドバンストコントロールシステム、 電子制御を最適に管理するための6軸慣性プラットフォーム、 クルーズコントロール、 カーブでのブレーキング時に予防安全を実現するコーナリングABSが搭載された。ライディングモードは4つのモードが用意され、それぞれ3種類のエンジンマップ、 4段階のトラクションコントロール、 3段階のエンジンブレーキを設定することができる。

足回りはオーリンズ製Smart EC 2.0セミアクティブサスペンションを装備。キャリブレーション機能によりライディングスタイルや路面状況に応じて自動調整され、 あらゆる状況下で最適な性能が得られるという(ライディングモード機能を標準搭載するバージョンの場合)。

■モトグッツィ V85 TT グアルディアドノーレ
同機種は高い評価を得ているクラシックトラベルエンデューロのシリアルナンバー入りの特別限定モデル。 創業100周年の今年、 イタリア国家元首を警護する部隊に正式採用された。V85 TTグアルディアドノーレには、 クイリナーレ宮殿に提供されたV85 TTと同様に、黒のカラーリングとコラッツィエリのモトグッツィバイクの白のグラフィックが施されている。ウインドシールドのほかにセンタースタンド、エンジンガード、LEDフォグライトも標準装備した。サイドパニアのセットもオプションで用意されている。

生産はマンデッロイーグルとコラッツィエリ連隊の75年に及ぶコラボレーションの年にちなみ、1946台の限定車となる。各車のハンドルバーライザーには、1~1946までのシリアルナンバーが刻印される。

■ピアッジオ 1フェン・チェン・ワン
国際舞台で最も実験的かつ革新的な、中国の福建省出身のスタイリスト兼デザイナーのフェン・チェン・ワン氏とピアッジオの協同で、ピアッジオの新しい都市向け電動スクーター、ピアッジオ1(日本未導入モデル)の特別カスタムモデルを発表。フェン・チェン・ワン氏が手がけた特別モデルは、中国の伝統とロンドンの活気あふれる創造性を融合させた特別なカラーリングが特徴という。

■(ベスパエレットリカ)RED
同モデルはボノ氏とボビー・シュライバー氏が設立した非営利団体である(RED)と、ピアッジオグループとのパートナーシップにより誕生し機種。2021年のEICMAでは、赤一色の装いで公開。2017年の(ベスパ946)RED、 2020年に(ベスパプリマベーラ)REDに続き、同機種は3モデル目の特別な仕様車となる。

REDが1台販売されるたびに(RED)とともにパンデミックとの戦いを支援するための、世界最大級の世界保健基金であるグローバルファンドを支援するための寄付が行われる。REDはAIDSと戦うための寄付金を企業から募る目的で2006年に設立され、現在は新型コロナウイルスの差し迫った脅威と、パンデミックで被害を受けたコミュニティでも活動しているという。

 

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