ロイヤルエンフィールド(RE)は、新型クルーザーモデル「Super Meteor650」(スーパー・メテオ・ロクゴーマル)を発表したと輸入元のピーシーアイは伝えている。同機種ではスタンダードとプレミアムの2つのグレードと計7つのカラーバリエーションで構成。発売はインドとヨーロッパで開始し、日本を含むアジア太平洋市場でも今後順次発売する予定。
Super Meteor 65のエンジンは、RE主力モデルのINT 650(アイエヌティ・ロクゴーマル)およびContinental GT 650(コンチネンタル・ジーティー・ロクゴーマル)に搭載した評価が高いという648cc並列2気筒エンジンを採用。
Super Meteor 650は、整然と配置したスイッチ類とインストルメントパネル、リラックスできるライディング・ポジションを組み合わせ、高速道路での極めて安定した走りと切り返しが続くワイディングロードでの俊敏さを併せ持つという。エンジンは十分なトルクを発生し、クールでレトロなスタイルにはロイヤルエンフィールドのDNAを継承するもの。
完全新設計したフレームとスイングアームは、Harris Performance(ハリス・パフォーマンス)と共同で開発し、英国のテクノロジーセンターで作成。設計要件には高速安定性をもたらす低い重心と、容易な取り回しの実現に設計。鍛造行程を最適化したスチールパーツ、インベストメント鋳造パーツ、押し出しプレス材といったさまざまな素材を組み合わせて作り上げたフレームは、新しいシリンダーヘッド・マウントを組み込み、さらに剛性を高めた。
同社では初めて倒立フォークを採用(ストローク:120mm)。5段階のプリロード調整が可能なプレミアム・リアショック(ストローク:101mm)を組み合わせ、優れた走行安定性と運動性能を両立したという。
重心は低く、着座面が広く、なおかつ低く設定したシート高、グラマラスな燃料タンクと先端を細くしたシートに形状よって流麗なボディラインといった、本格的なクルーザーモデルのディテールを備えた。大型の燃料タンクは長い航続距離に貢献し、フロント19インチ/リヤ16インチのキャストホイールに、専用設計のチューブレスタイヤを装着させ、高速道路の走行における高い走行安定性と安心感を提供するという。
ライダーの視界とスイッチ類は、開発にあたってクラス最高のデザイン、フィット感、仕上げを目指して特別にデザインした。Royal Enfield Tripper(ロイヤルエンフィールド・トリッパー)と名付けた、ターン・バイ・ターン式ナビゲーションも装備。
Googleと共同開発したこの高度なナビゲーション・ツールは、インド製モーターサイクルとして初めてMeteor 350とともに市場に導入し、Bluetooth経由でライダーのスマートフォンとリンクできる。USBソケットは左側サイドパネルの下に配置。また、同社初のLEDヘッドライトは昔ながらの魅力を提供しつつ、LEDテクノロジーを備えた。
タンクに装着したエンブレムには、クローム仕上げを施し、2色のアクセントを加えゴージャスで宝石のような輝きを施した。スタンダードグレードのSuper Meteor 650には、5つの印象的なカラー(アストラル・ブラック、アストラル・ブルー、アストラル・グリーン、インターステラ・グレー、インターステラ・グリーン)を用意。
プレミアムグレードとなる「Super Meteor 650 Tourer」には、ツーリング・フロントスクリーン、デラックス・ツーリングシート、パッセンジャー・バックレストを装備し、2つの特徴的なツートーン仕上げ(セレスティアル・レッド、セレスティアル・ブルー)を用意。
同機種には幅広い純正アクセサリーを用意した。ソロ・ツアラーをテーマにしたSolo Tourerパッケージには、Astral(アストラル)およびInterstellar(インターステラ)の2種類を用意。これには、バーエンド・ミラー、バーエンド・フィニッシャー、フロント/リヤLEDインジケーター、ソロ・フィニッシャー・キット、コンパクト・エンジンガード、切削加工したキャストホイール、デラックス・ライダーフットペグ、シルバー仕上げのサンプガードを含めた。
グランド・ツアラーをテーマにしたSuper Meteor 650 Tourer には、デラックス・ツーリングシート、ピリオン・バックレスト、ツーリング・フロントスクリーンが標準装備。
さらに、GMA(Genuine Motorcycle Accessories/純正アクセサリー)の九各種アイテムを追加できる。ツーリング・ファット・ハンドルバー、ツーリング・ミラー、デラックス・ライダーフットペグ、LEDフォグライト、エアフライ・エボ・エンジンガード、ブラック・サンプガード、フロント/リヤLEDインジケーター、大容量のパニアケースが含まれるという。スタイリッシュで高品質なアパレルも取り揃えている。
ロイヤルエンフィールド最高経営責任者(CEO)のB・ゴヴィンダラヤンは、Super Meteor 650の発売に際し、次のように述べている「従来のモーターサイクル・セグメントを変えてしまうようなモデルを創出することに注力してきました。以前販売したクルーザーモデル、Thunderbird(サンダーバード)の後継モデルとなったMeteor 350(メテオ・サンゴーマル)は、クルージングを愛する世界中のライダーに受け入れられ、多くの地域で最も売れているモーターサイクルの1台になりました。Super Meteor 650は、ハイエンド・クルージング・セグメントに新たな命を吹き込み、本格的で扱いやすいミッドセグメント・ルーザーとしての独自のアイデンティティを構築しています」