レッドバロングループの親会社である株式会社レッドバロンプロパティーズ(レッドバロン)は9月24日、ベインキャピタル(Bain Capital Private Equity, LP)に株式の過半数を譲渡する契約を締結したことを公表した。今年12月末日までにベインキャピタルに譲渡する予定。
レッドバロングループの創業家である杉浦家は引き続き、レッドバロングループの株式を保有し、同社の株主として残る予定としている。レッドバロングループは創業から続く「お客様第一主義」を継承し、ライダーの未来を創造し、今と未来の冒険を共に楽しむ企業に成長するために経営基盤強化を検討した結果、レッドバロングループの企業理念や経営方針と合致するベインキャピタルとの契約締結に至ったとしている。
ベインキャピタルは、昨今ではアウトドア用品のスノーピークスの株式公開買い付けを行った米国の投資会社。
一方、レッドバロンは全国に300店舗を超えるネットワークを持つ。愛知県岡崎市の本社工場では独自で蓄積した膨大なバイクの修正や整備、塗装、オーバーホールなどの情報や技術を持ち、全国の自社販売網で整備情報などを共有している。さらに、車両状態を的確に診断できるコンピュータ総合診断機「ACIDM」(アシダム)を独自に開発し全店舗に設置。同診断機でフレーム適合検査やマフラー交換やセッティングなどの結果を測定し、安全性が高い中古バイクの販売を展開している。2023年10月の連結決算での売上高は889億円、2023年11月末での従業員数は2482人。