ヤマハ発動機株式会社は新たなビジョンを策定。安全ビジョンとして「人機官能×人機安全」を定めた。顧客とともに事故のない社会を目指すというもの。
同社はこれまでのビジョンとして「人機官能」という独自の開発思想を掲げてきた。これは、「人」と「機械」を高い次元で一体化させることで「人」の悦び・興奮をつくりだす技術をとしてきた。新たなビジョンではこれまでの人機官能に加え「人機安全」という思想を追加。人機安全は「人」と「機械」が、相乗作用で高度な安全を実現するという考え方としている。
「人機官能×人機安全」は、「技術」「技量」「つながる」を軸にした安全をもとに、ユーザーが楽しみながら製品などの能力を高められることで得られる喜びや感動を提供し、お客さまと共に「事故のない社会」を目指すという独自の考え方を表現したもの。
同社は今年2月に発表した2024年までの「中期経営計画」から、サステナビリティを新たな柱として加え、社会価値を高める非財務指標を重視。この中で新しいモビリティ社会での価値創出を目指し“人と繋がる伸びやかな企業の実現”に向けて“安心・安全な移動”の提供を行うことを重点項目のひとつとしている。