ホンダは新型ロードスポーツのネイキッドモデル「CB400 SUPER FOUR E-Clutch」、フルカウル「CBR400R FOUR E-Clutch」の2機種を、Honda Dreamを通じて相次いで発売する。両車はプラットフォームを共用しながら性格を作り分けた姉妹モデルで、電子制御クラッチ「Honda E-Clutch」とスロットルバイワイヤ(TBW)の協調制御を軸に、400ccクラスの直4スポーツを本格再始動させる。
主力の歴代CBの系譜を継ぐネイキッドCB400 SUPER FOUR E-Clutchは8月21日発売。税込価格は99万8800円と、消費税込みで100万円を切る価格帯に設定した。年間販売計画は国内4600台としている。直4エンジンや電子制御クラッチなど先進装備を満載しながら99万円台に収めた価格設定は、原付二種や単気筒モデルからのステップアップ層、あるいは往年のCBファンの再購入層にとって心理的なハードルを大きく下げるものといえそう。
一方、フルカウルのCBR400R FOUR E-Clutchは9月18日に発売。税込価格は119万9000円で、年間販売計画は2500台としている。CB400 SUPER FOUR E-Clutchと基本骨格・エンジンを共有しつつ、前傾ライディングポジションやセパレートシートなどスポーツ性を高めた仕様とし、ネイキッドより20万円ほど上の価格帯で棲み分けた。
両車の心臓部は新設計の直列4気筒399ccエンジンで、最高出力43kW[58PS]/1万1500rpm、最大トルク38N・m[3.9kgf・m]/9750rpm を発生し、低フリクション化やバルブ挟み角の狭角化による高圧縮化(圧縮比12.3)で、市街地から高速巡航まで幅広い回転域でのスムーズな出力特性を狙った。車両重量はいずれも187kg。
最大の訴求点は、TBWと協調制御するHonda E-Clutchが挙げられる。発進・変速・停止といった駆動力変化時にクラッチレバー操作を不要とし、シフトダウン時にはTBWがエンジン回転数を制御して変速ショックを低減。急減速時などのリアタイヤの跳ねを検知して半クラッチ制御を介入させる制御も備え、初心者から熟練者まで扱いやすさと走行安定性を両立させた。
装備面では、Honda RoadSync対応の5インチフルカラーTFT液晶メーターを両車に標準搭載。スマートフォン連携による音声操作でナビや音楽再生が可能なほか、USBソケットType-Cも標準装備する。ライディングモードは「STANDARD」「SPORT」「URBAN」に加え任意設定可能な「USER」を用意した。
CB400 SUPER FOUR E-Clutchは、CB750Fを彷彿とさせる「ウルフシルバーメタリック」を筆頭に、「マットバリスティックブラックメタリック」「ロスホワイト」「キャンディークロモスフィアレッド」の4色を用意。CBR400R FOUR E-Clutchは「ベータシルバーメタリック」「マットバリスティックブラックメタリック」の2色設定とし、フルカウルらしい専用グラフィックを採用した。
両車ともHonda Dreamでの取り扱いとなり、両機種合わせた年間販売計画は合計7100台となる。なかでもCB400 SUPER FOUR E-Clutchは、直4・電子制御クラッチという上級装備を99万円台に抑え込んだ価格戦略により、400ccネイキッド市場での主力商品としての位置づけが鮮明だ。1992年の初代CB400 SUPER FOUR以来30年余りのブランド資産を持つCBの名を冠しつつ、価格訴求力を武器に既存ユーザーの代替需要のみならず新規層の獲得も見込める設計といえ、販売店にとっても店頭誘導の核となる一台といえそう。

CB400 SUPER FOUR E-Clutch




CBR400R FOUR E-Clutch




