ブリヂストンの2025年第3四半期の連結累計業績は、売上収益が前年同期比1.1%減少の3兆2349億円、調整後の営業利益は同4.3%増加の3684億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同19.5%減少の2035億円であった。為替レートは米ドル148円、ユーロ165円。為替の影響を除けば増収増益となる。
当期利益では再編や再構築の第2ステージなどの調整項目に766億円を計上したことで、前年比で減益となった。事業では原材料の高騰で310億円のマイナスを売価や相乗的に取り組みで打ち消した。米国の関税の影響では上期は軽微であったが、下期以降で影響が拡大し通期での影響は250億円としており、様々な対策で打ち消した。市場では米国の景気減退の影響でトラック・バス用タイヤの販売が減少した。
一方、ビジネス強化ではコスト削減で約520億円創出した。さらに事業再編・再構築の強化と加速で成果を上げた。市販用タイヤから質を伴う成長へのスタート。プレミアムへのフォーカスした基本戦略では、特に北米ファイヤーストンでのリバイタライゼーション、再生や活性化なども強化。第3四半期では主要市場で販売増加および数量増加と加工費改善で、第3四半期短期では60億円の増益効果を生み、着実に成長させた。生産財分野のBtoBソリューションの拡充で、調整後営業利益額は前年比44%増加。
2025年通期の連結予想では、売上収益が前回予想よりも1%上回り、前年比2%減少の4兆3600億円、調整後の営業利益は前回予想よりも3%減少、前年同比で1%増加の4900億円、親会社の所有者に帰属する当期利益では前回予想と同じで前年比では11%下回る2530億円を見込む。為替レートは米ドル148円、ユーロが167円とする。



