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バイク4社 水素小型エンジン開発へ  6月、組合を設立

バイク4社 水素小型エンジン開発へ  6月、組合を設立

2023.05.22

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バイク4社 水素小型エンジン開発へ  6月、組合を設立

二輪の国内4 社は5月11日、小型モビリティ向け水素エンジンの基礎研究を目的に「水素小型モビリティ・エンジン技術研究組合(HySE: Hydrogen Small mobility & Engine technology)」を6月に設立する。設立に向け経済産業省の認可を得たことで、4社は脱炭素社会、小型エンジンなどでの水素エネルギー利用の課題などに取り組む。

 

 

近年、脱炭素社会の実現に向け、モビリティの分野では一つのエネルギーにとどまらず、あらゆる可能性での取り組みが求められており、次世代エネルギーとして注目される水素を使ったエンジンを搭載したモビリティの実用化に向けた研究開発が加速している。

 

 

カワサキモータース、スズキ、ホンダ、ヤマハ発動機の4社は二輪や軽四輪・小型船舶・建設機械・ドローンなどの小型モビリティ分野では、水素には燃焼速度の速さに加え、着火領域の広さから燃焼が不安定になりやすく、小型モビリティでの利用では燃料搭載スペースが狭いなどといった技術的な課題があるとしている。4社が協業するHySEでは、これらの課題解決に向けて連携して小型モビリティ用水素エンジンの設計指針の確立も含めた基礎研究に取り組む。

 

 

HySEは小型モビリティの分野において、協調して取り組みを進め利用者にとってさまざまな選択肢を提案することで異なるニーズに応えると同時に、脱炭素社会に向けての貢献を目指すとしている。

 

 

HySEの理事長候補にはヤマハ発動機の小松賢二・執行役員技術・研究本部長が就く予定。主な役割分担は、「素エンジンの研究」では水素エンジンのモデルベース開発の研究をホンダ、機能・性能・信頼性に関する要素研究はスズキ、機能・性能・信頼性に関する実機研究をヤマハ発動機とカワサキモータース。

 

 

「水素充填システム検討」では水素充填系統および水素タンクの小型モビリティ向け要求検討をヤマハ発動機。「燃料供給系統システム検討」については、燃料供給システムおよびタンクに付随する機器、タンクからインジェクタ間に配置する機器の検討をカワサキモータースが担当。

 

 

なお、HySEには正組合員である二輪メーカー4社に加え、特別組合員として川崎重工業とトヨタ自動車が参画する。川崎重工は技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)の主幹事として有するノウハウをもってHySEの運営を推進。トヨタは四輪車用大型水素パワーユニットの実験や解析、設計などのノウハウをもってHySEの研究成果の最大化を推進する。

 

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