伊ドゥカティは10月15日、スーパースポーツモデル「Panigale V4(パニガーレV4)」の2027年モデルを発表した。エンジンやシャシー、エアロダイナミクス、電子制御システムを改良し、サーキットでの走行性能を高めた。欧州では来年年3月、日本では同年4月に発売予定。
同モデルではデスモセディチ・ストラダーレ・エンジンの効率向上を図り、最高出力を従来モデル比2ps増の218psとした。吸気システムや排気システム、潤滑系統を見直し、とくに高回転域での出力性能を向上。2速から5速までのレブリミットを1万5000rpmに引き上げたほか、最終減速比の変更により最高速度も向上させたという。
シャシーでは、フロントフレームの横方向の剛性を従来比12%低減。深いバンク角でのタイヤの接地性やフロントのグリップ性能を高め、コーナリング中の安定性と旋回性能の向上を図った。また、ホイールベースを8mm短縮し、コーナーの切り返し時の俊敏性も高めた。

電子制御面では、新たにダイナミック・エンジン・ブレーキとレース・ブレーキ・コントロールを採用。後輪にかかる負荷などに応じてエンジンブレーキを調整するとともに、減速時の後輪のグリップをより効果的に活用できるようにした。これにより、コーナー進入時の安定性を高め、ブレーキングポイントを遅らせる走行を支援する。
改良の効果は、イタリアのヴァレルンガ・サーキットで実施したテストで確認。従来モデルと比較して平均ラップタイムを0.4秒短縮したという。
主な仕様は、排気量1103cc、最高出力218ps/1万3500rpm、最大トルク120.6Nm/1万1000rpm。装備重量は燃料を除き、標準モデルが191kg、上級仕様の「Panigale V4 S」では187kgとなる。

V4 Sには、オーリンズ製電子制御サスペンションや鍛造アルミホイールなどを採用。標準モデルとはサスペンションやホイールなどの装備で差別化している。
また、ドゥカティはV4 Sを対象に、好みのカラーやグラフィック、コンポーネントを組み合わせ、イタリアのボルゴ・パニガーレ工場で車両を構成できる「ドゥカティ・ファクトリー・メイド・プログラム」も展開する。ただし、同プログラムは欧州市場から開始する予定で、日本市場への導入時期は未定としている。

■日本市場では入荷台数の見極めも重要に
日本での販売は、国内への入荷状況によって左右される。需要があっても、入荷台数が限られれば販売機会を逃す一方、入荷台数や市場への流通台数が需要を上回れば、ディーラー間の販売競争が激化し、値崩れを招く可能性がある。
輸入車の場合、安定した販売とブランド価値の維持を両立するには、単に販売台数を増やすのではなく、需要に見合った供給が重要となる。流通段階では、入荷台数を需要が若干上回る程度の需給バランスが望ましい。輸入元ドゥカティジャパンでは近年、入荷と流通への出荷では、需要が上回る状態が続いており、値崩れが避けられている。国内市場の需要を的確に把握し、適正な流通台数を見極めることが求められる。





