トライアンフモーターサイクルズジャパンは、トライアンフMがモトクロス競用市場に新たに投入する「TF 250-X」を発表した。ただ、同機種や続くTF 450-Xの日本国内での販売は未定としている。続くエンデューロシリーズに関する詳細情報は、2024年後半に発表予定。
レースチャンピオン達との密接な協力体制の下で開発した100%トライアンフ製で、新しい4ストローク・コンペティションモデル。高性能なレース対応のパワートレインと独自のアルミニウム製シャーシは非常にコンパクトかつ超軽量という。アグレッシブなスタイルと、スリムかつ大胆で存在感、特徴的なトライアンフ・レーシング・イエローとブラックのグラフィックで、サーキットでも一目でトライアンフであることが確認できるカラーリングとなる。
販売体制ではモトクロス専門ディーラーの新しいネットワークを展開。車両販売、サービス、パーツ、専用アパレルを提供し、モバイルに最適化された24時間365日対応のオンラインパーツ供給システムに支える。サーキットから直接速達で注文を可能にするという。オンライン供給システムは日本国内での導入は未定となる。
コンパクトで超軽量な全く新しいコンペティション用4ストローク250ccシングルエンジンを開発。鍛造アルミニウムピストンとチタンバルブを備えたこのエンジンは、カーボン低摩擦コーティング、軽量マグネシウム製カバー、エクセディ製ベルビルクラッチも装備した。
高度なエンジン管理と調整は、オプションのMXチューンPROアプリによって補完され、ライダーはプログラム可能なエンジン管理システムを通じ、ユーザーがリアルタイムで選択可能なマッピング、リアルタイムのエンジンセンサー・ダッシュボード、ライブ診断機能を使用することができます。
アルミニウム製シャーシは、ツインクレードルを備えたアルミ製の高強度軽量スパインフレームとし、性能、質量、柔軟性の最適バランスを目指して設計。総重量は最高のパワーウェイトレシオを達成するという。様々な高いチューニング性能も実現するとしている。
足回りは同カテゴリー市販車としては他に類を見ないほどの、プレミアムなトップクラスのコンポーネントを随所に採用したという。KYB製サスペンション、48mmAOSフォーク、鍛造・削り出し7075-T6アルミニウム製トリプルクランプ、3ウェイピギーバックコイルリアショックを装備する。
ブレーキシステムは、ブレンボ製ツイン24mmピストン・フローティング・フロントキャリパー、シングル26mmピストン・フローティング・リアキャリパー、ガルファー製フロント260mm、リヤ220mmディスクを装備した。D.I.D製のダートスター7000シリーズ・アルミニウム・リムと削り出しアルミニウム・ハブに、ピレリ製スコーピオンMX32ミッドソフト・タイヤを装着。 さらにプロテーパー製ACF カーボンコア・バーとODI製ハーフワッフル・ロックオン・グリップをセットアップする。
さらに競技用アクセサリーとして、アクラポヴィッチ製フルチタンエキゾーストシステムやXTrigホールショット・アシスト機能、選択可能な強化トラクション・コントロールとローンチ・コントロール設定、LEDタコメーターを備えたLC-GPAローンチ・コントロール・モジュールなど、多数を用意する。