トライアンフ モーターサイクルズ ジャパンは9月4日、同ブランド初となるモータースポーツ・ドキュメンタリーシリーズ「ALL IN」を公式YouTubeチャンネルで公開した。全4話を通じ、同社がオフロード市場への参入を決断してから、車両開発、レース参戦、世界トップレベルでの成果獲得に至るまでの過程を描く。単なるレース活動の紹介ではなく、オフロードへの挑戦そのものをブランド発信のコンテンツとして活用する取り組みとなる。
トライアンフは2018年にオフロードプロジェクトを立ち上げ、モトクロス、エンデューロ、クロスカントリーなどへの参戦を進めてきた。新型オフロードモデルの開発やテスト、パートナーシップの構築、販売ネットワークの整備など、市場参入に向けて複数の領域で取り組みを進めてきたという。
「ALL IN」では、こうした市場参入の結果だけではなく、その背景にある意思決定や開発過程にも焦点を当てる。第1話「Without Compromise」(妥協することなく)ではオフロード参入の原点、第2話ではモトクロスやスーパークロス、MX2世界選手権への挑戦、第3話「Beyond Limits」(限界を超えて)はエンデューロプロジェクト、第4話では今後の研究開発やテスト、エンジニアリングへの継続的な投資を取り上げる構成となっている。

特に注目されるのは、レースで得た結果だけを訴求するものではなく、そこに至るまでの開発者やライダーの挑戦を一つのストーリーとしてみせている点だろう。リッキー・カーマイケル、イヴァン・セルバンテス、ジョニー・ウォーカーらトップライダーのほか、開発・レーシング部門の関係者も登場し、オフロード市場への参入決定、車両開発の舞台裏、レースへの挑戦などを紹介する。
同社にとってオフロードは、新たな車両カテゴリーを追加するだけの取り組みではない。TFシリーズを投入し、2024年からMXGP/MX2世界選手権などに参戦。2025年にはスーパークロスで初優勝を達成するなど、競技の場で実績を積み重ねている。エンデューロでも世界選手権や各種最高峰レースへの参戦を進めている。

こうした活動を映像として継続的に発信することで、トライアンフが従来持つブランドイメージに、オフロードという新たな価値を加えていく狙いがうかがえる。完成した製品の機能やスペックを伝えるのではなく「オフロードに挑戦する理由」「どのように競争力を築いてきたのか」といったストーリーをみせることで、ブランドそのものへの関心を高めるコンテンツとしている。
今回の「ALL IN」は、その事業拡大を支えるブランドコミュニケーションの一環ともいえる。オフロード市場への参入を「新カテゴリーの販売」という商品戦略だけで終わらせず、レース、技術開発、ライダー、エンジニアの挑戦を含めた物語として発信することで、トライアンフが新たに築こうとするブランド価値をライダーや市場に伝えていく。
第1話は9月4日に公開し、第2話から第4話までを10月、11月、12月に順次配信する。





