2023年に国内市場から撤退していた「GSX-R1000R」が復帰。スズキは主力スーパースポーツモデル「GSX-R1000R」を大幅改良し7月10日に発表、7月17日に発売する。GSX-Rシリーズ40周年を迎え、同機種では40周年を記念したグラフィックやエンブレムが施された。税込価格は237万6000円。年間販売300台を見込む。
エンジンでは総合的にパーツを改善させ性能向上を追求。排出ガス規制への対応、レーシングパフォーマンスの向上、そして外観にこだわり、これらの達成のためバルブトレインのブラッシュアップ、レシプロ部品の信頼性向上、吸気システムの再構築、排気システムの最適化に注力し開発。エンジン内部の部品ピストンやクランクシャフトなどの形状を見直し、低回転から高回転域でのパワーフィーリングと耐久性などを高めた。
電子制御まわりも刷新。電子制御システム「S.I.R.S.」(スズキインテリジェントライドシステム)を採用し、トラクションコントロール・リフトリミッター・ロールトルクコントロールを統合管理する「スマートT.L.R.コントロール」や、傾斜角に応じて制御を最適化する「スロープディペンデントコントロールシステム」を搭載。ライディングの安定性とサポート機能を強化した。
エキゾーストシステムも大幅に変更。パイプ径を拡大や触媒前後に2つのO2センサーを配置し排出ガス規制に適合させ出力を維持した。触媒コンバーターをよりエンジンに近い位置にしたことで触媒をより早く温めることができエンジン暖機時間を短縮。マフラー容量も34%小型にしたことで、設計の自由度が増しレイアウトに貢献し車体もスリムになった。
特に消音性能では、従来モデルでは上下にエンジン音が振れていたが、新型では上下の振れ幅が減少。これにより低回転から高速回転までクリアなエンジン音質や回転を実現。
バッテリーには、ELIIY Power製の軽量・コンパクトなリチウムイオンバッテリーを採用。低温環境でも高い始動性を維持できる点を訴求している。装備としてツーリング時の利便性を高めるETC2.0車載器を標準装備した。
さらにオプションパーツでは、フロントカウルにカーボン製のウイングレットなどを用意した。ウイングレット装着では時速約200㎞の走行時には約8.7%のダウンフォース増加が得られるという。


燃料タンクには40周年記念のエンブレムを装着
GSX-Rは1985年に750㏄のGSX-R750から始まり、2001年に750の車体サイズのまま1000㏄に拡大したことで軽量とパワーを両立。これによりFIM世界耐久選手権ではベースモデルとして15回のタイトルを獲得してきた。裏付けるのは動力性能はもとより、操作性と耐久性などトータルパフォーマンスを追求してきたことで、本質を重視するライダーから支持を受けてきたとしている。しかし、レースだけではなく通勤なでの市街地走行も1台でこなしたいユーザーにも最適なモデルとしている。
国内の排出ガス規制と騒音規制により、それまでのモデルは2023年に国内市場から撤退していたが、新型モデルでは高性能を維持しながら環境性能も両立。長年磨き上げてきた基本性能に最新電子制御を組み込み、さらに、乗りやすさが速さへとつながり、最高のパフォーマンスを発揮できるようにしたという。グラフィックも初代や歴代のカラーパターンを施した。


GSX-R1000Rと開発担当者ら



