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スズキ 二輪・ATVの累計生産1億台達成  1952年から74年、世界で生産・販売を拡大

スズキ 二輪・ATVの累計生産1億台達成  1952年から74年、世界で生産・販売を拡大

2026.11.07

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スズキ 二輪・ATVの累計生産1億台達成  1952年から74年、世界で生産・販売を拡大

スズキは二輪車とATVを合わせた世界累計生産台数が1億台に達したと発表した。今年7月に達成したもので、2004年に累計5000万台を達成してから約22年で、さらに5000万台を積み上げた。1952年の二輪車事業参入から74年を経て到達した大きな節目となる。内訳は二輪車が9740万台、ATVが277万台。二輪車が全体の約97%を占め、スズキのモーターサイクル事業を支えてきた。

 

二輪車事業は、1952年に発売した「パワーフリー号」(2サイクル36cc)が始まり。自転車にエンジンを取り付け、ペダル走行とエンジン駆動を容易に切り替えられる機構を採用。当時としては画期的な製品として、スズキの二輪車づくりの出発点となった。

 

現在の二輪車ラインアップは、日常の移動手段として利用されるスクーターなどの小型モデルから、趣味性の高い中・大型モデル、競技用車両まで幅広い。中・大型車では「GSX」「V-Strom」「DR」の各シリーズに加え、「Hayabusa」「KATANA」などを展開。競技分野では、2026年シーズンのAMAスーパークロス選手権でシリーズチャンピオンを獲得したケン・ロクセン選手が駆る「RM-Z450」などを投入している。

 

販売地域は日本国内を含む世界108カ国・地域に広がり、生産面では日本の浜松工場をはじめ、インド、インドネシア、フィリピン、中国、コロンビアなど14カ国・地域に展開する16社の工場が生産を担う。各国・地域の市場特性や需要に対応するグローバルな生産・販売体制を構築してきた。

 

一方、ATV事業は1982年に発売した世界初の四輪ATV「LT125」(4サイクル125cc)から始まった。ATVは高いオフロード走破性を生かし、ハンティングなどのレジャー用途のほか、農業などの業務用途でも利用されている。現在は「KingQuad」シリーズを中心に展開し、主力市場である米国をはじめ世界22カ国・地域で販売。米国ジョージア州のスズキ・マニュファクチャリング・オブ・アメリカ社で生産。

 

累計1億台の達成は、単に生産規模の拡大を示すだけでなく、二輪車を日常の移動手段として普及させる一方、趣味やスポーツ、業務用途へと商品領域を広げてきたスズキの事業展開を示す。特に、二輪車9740万台という実績は、長年にわたり各国の生活や市場に密着した商品を提供してきた結果といえる。

 

スズキの鈴木俊宏社長は、今回の節目について、二輪車の「パワーフリー号」やATVの「LT125」は、創業者・鈴木道雄氏の「お客様が欲しがっているものなら、どんなことをしてでも応えろ。頑張ればできるもんだ。」とのことばに従い、顧客に寄り添って生み出した製品だと説明。これまでの顧客や世界各国の販売店の支援に感謝を示したうえで、今後も「By Your Side」のもと、幅広い顧客ニーズに寄り添った製品を提供していく考えを示している。

 

国内二輪車市場が伸び悩み、人口減少などを背景に将来的な需要の伸びが見込みにくいなか、海外市場の開拓と現地生産・販売網の活用は、二輪車メーカーにとって一段と重要になっている。1億台達成を通じて改めて浮かび上がるのは、長年培ってきた商品開発力とグローバルな事業基盤の強みだ。今後も地域ごとの移動需要や生活様式の変化を捉えながら、どのように商品と販売網を進化させていくかが、次の成長に向けた焦点となりそうだ。

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