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【Stage】初心者「自信」持ってもらえるように  サイクルロードイトー指扇店/岡田駿介さん

【Stage】初心者「自信」持ってもらえるように  サイクルロードイトー指扇店/岡田駿介さん

2022.02.01

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【Stage】初心者「自信」持ってもらえるように  サイクルロードイトー指扇店/岡田駿介さん

日々、バイクユーザーを支えているバイク業界で働く多くのスタッフがいる。そうした多くのバイク業界で働く彼ら、彼女らにとっての「Stage(ステージ)」にスポットを当て、生き生き働き喜びを感じる瞬間などを語ってもらいます。

――車両販売店の子息として現在は店で働いていますが、幼い頃よりバイクに触れてきたのでしょう。
「たぶん5歳くらいからバイクに乗っていたと思います。ヤマハのPW50によく乗っていました。乗ることも、また工具を持ってよく車両をいじったりして、いたずらもしましたので、よく叱られました(笑)」

――店で働き始めた経緯は。
「高等学校を卒業後に、県内にある自動車職業訓練校の自動車整備科で、ガソリンとディーゼルエンジンなどについて学び、整備士の資格を取得しました。その後メーカーのスズキでおこなっている後継者育成のための経営研修制度でも、実戦に向け学びました。研修制度では、静岡のスズキ本社で行われる講義を受けた後、埼玉県の浦和や千葉県の船橋、都内の葛飾にある直営店のスズキワールドで働きながら実践を学びました。

そして昨年に研修を終え、4月に今の家業の店で働き始めました。今はサービスと営業の仕事も行っています。実家の店に戻ればサービスはもとより、営業もやらなければならないことは理解していましたので、やっていますが、なかなか思うようにはいきません。やはり実際は研修とは違うことを思い知らされます」

――営業や接客で心がけていることは。実家の店舗で気づいたことなどは。
「コミュニケーションを取りながら、お客様が求めているものを聞き出して、そのお客様に適材な車両を薦めたいと思っています。通勤での利用なのか、ツーリングで楽しみたいのかなど、もっとお客様の利用方法や使い方に合わせて車両を薦められるようになりたいと考えています。

また、接客で気を使うところとは異なるかもしれませんが、毎朝、店の開店前には店の前の道路などの周りから落ち葉などの掃き掃除を行っています。店内は多くの店でもきれいに清掃が行き届いていることが多いと思いますが、店の外もいつもきれいにしてお客様を迎えたいと思います。スズキでの研修でも、お客様から見えるところに段ボール箱を放置しないことを学びました。実家に戻っても、整理整頓が気になります。働く側もきれいな店がいいですからね」

――仕事をしていて、嬉しくなることやバイクの整備や販売の仕事をして、良かったと実感する時は。
「幼い頃よりバイクに接してきたので初めて公道を走る時の緊張感はありませんでしたが、教習所を卒業してすぐに免許を取得された初心者の方は、初めて公道にでる時に緊張するというお客様が比較的に多く、こうしたお客様の心境に寄り添いたいと考えています。こうした考えもありお店で行っているレベルアップ走行会やチャレンジオフロード走行会などに、初心者のお客様にも参加して頂き、自信をつけてバイクを楽しんでいただけたらなと思います。

先日も初心者のお客様が、レベルアップ走行会に参加されるために、店から近くにある河川敷まで向かうのにも怖がっていたお客様がいましたが、参加後のお帰りの際は車両をスムーズに乗りこなして、安心してお帰り頂きました。こうした時にお客様に『うまく乗れるようになって嬉しい』といって頂けたことが、私も今の仕事をしていて最もうれしく思います」

――自身で今後の課題をあげるとすれば。
「友人でもバイクは危ないとか、怖いと言われてしまい、楽しいと言い返しますが、ことばではなかなか伝えられず、いつもどうすれば理解してもらえるのか考えていました。でもある時に漫画で、実際経験してもらうことが一番だと気づかされ、いま河川敷などで行っているレベルアップ走行会などに、免許を持っていない方に体験してもらえるようにしたいと思います。

楽しい体験はもとより、危険回避ものことも体験してもらい、楽しめることを体験することでわかって欲しいですね。風を受けて走る新鮮さやレース観戦の楽しさなど。先頃も友人が、初めてレースに参加してレーススタート前の緊張感は日常では味わえないと感激していました。こうしたちょっとした楽しみがたくさんあることを伝えて行きたいです。

最近ではSNSで知り合い初めて会う方とツーリングなどをして楽しむこともあるようですが、バイク業界などの現状もこうしたつながりの人たちにもわかってもらい、少しでもライダーの環境を良くしていくことも行っていきたいと思います。現在はレベルアップ走行会の動画をユーチューブに掲載するだけにとどまっていますが、もっとSNSを活用して新しいユーザーや、バイクを楽しんでもらえるユーザーが増えるようにいろいろな情報を伝えていきたいとも思っています」

 

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