BMWグループジャパンのモトラッドは人気のアドベンチャーモデルはもとより、初公開の同社最高峰のSBKベースモデルの市販車など、幅広いセグメントのモデルを展示。カンファレンスでは同社の佐伯要・ジェネラルマネージャーが登壇し、BMWモトラッドの魅力を紹介、新型を発表した。
佐伯GマネージャーはBMWモトラッドの歴史に触れ「丁度100年前の1923年当時からBMWモトラッドは、バイクを愛する者が、バイクを愛する皆さんのためにオートバイをデザインし継承して参りました。当時完全な手作業で、我々が最初に作りましたバイク『R32』は、排気量494cc、出力が8.5馬力、最高速度がおよそ95km と、現代のスペックから見ると大変可愛らしく感じられ、これが我々のいしずえ、我々の原点となったバイク」と述べた。
さらに「100年が経過した今年2023年を迎えるにあたり、昨年大きな節目を迎えることができました」として上で、「昨年2022年、BMW モトラッドは歴史上初めて20万台の販売を達成することができました。前年比で4.4%の増加、コロナ以前の比較では2019年比で15.8%の増加。非常に力強い成長を示している」と、グローバル市場での好販売を強調した。
昨年の車両の供給難に触れ、「多くのお客様にご辛抱ご不便をおかけしましたが、そのような中でも世界中でBMWを選んでいただいた」として、感謝の言葉を述べた。
さらに「20万台を超える販売台数を持って、BMWモトラッドは世界のプレミアムモーターサイクル市場で販売台数ナンバーワンの座を獲得した」とアピール。基幹モデルのR1250GSと同Adventureは「世界のセグメントで常に市場シェアの50%を獲得している」最強のモデルと豪語した。
同時に昨年導入した電動スクーターの『GE-04』は「初年度から約5000台の販売台数を達成した」述べ、モーターサイクル市場の特定分野において「電動化のニーズがあると改めて認識した」と述べたうえで、「このセグメントにおいてもはや絶対王者と言っても過言ではないかもしれません」などと電動モデルでの販売への自信を見せた。
日本でもスーパースポーツのセグメントに非常に強い存在感を示しス「S 1000 RR」や、先の電動スクーター「GE 04」、さらに一昨年満を持して投入した大型クルーザーモデル「R18」など異なるバリエーションが全て一つのBMWで展開できており「BMWモトラッドの非常に強い部分だろう」と強調した。
製品では、BMWモータースポーツの象徴である『M』の文字を冠した「M 1000 RR」の新型モデルを公開。改善点は主にエアロダイナミクス性能の向上で、大型化したMウィングレッドにより強力なダウンフォースを発生すし、前輪部分に配備された量産車では初めて採用のMブレーキダクトは機能によりサーキットでブレーキの冷却効果を高めるとした。ウィングシールドも新たに形状に見直したことでさらに空力性能を向上させたという。これにより最高速度306kmから314kmまで大幅に進化したことを挙げた。
価格はスタンダードのライトホワイトカラーとMコンペティションパッケージがブラックストリームメタリックカラーで、佐伯Gマネージャーは「ショー開催の3月24日より受付を開始。納車見通しは夏頃から順次行われるのではないか」とアピールした。