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【特報】地元活性化、他県がうらやむライダーイベント  埼玉県小鹿野町の「おがのライダー宿」  開催のカギは?

【特報】地元活性化、他県がうらやむライダーイベント  埼玉県小鹿野町の「おがのライダー宿」  開催のカギは?

2026.10.21

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【特報】地元活性化、他県がうらやむライダーイベント  埼玉県小鹿野町の「おがのライダー宿」  開催のカギは?

17回目を迎えたライターミーティング型のイベント「おがのライダー宿」が、10月18日に開催された。埼玉県小鹿野町での地元ライダーや行政、商店会などが一体となって実施しているイベントで、地元参加型のライダーイベントとしては、全国の自治体がうらやむほどの盛り上がりを見せる。オートバイという乗り物のためか、開催場所の関心の薄い層の理解を得るには困難さが伴いがちだが、小鹿野町は長年の努力によってライダーの聖地ともいえる人気スポットに成長した。趣味としての二輪、地元経済活性化の一助につながる二輪と、二輪車だけでなくモビリティ社会の進むべきひとつの道筋を示している。

 

地元ライダーの集まりからスタートしたおがのライダー宿を主催するウエルカムライダーズおがの。強矢立家代表は「おがの町の合併で何かイベントを。とのことからスタートしたんだ」とライダー宿スタートのきっかけを話す。とはいえ、無関係な住民にとってはライダーの集まりには拒否感がでてしまう。実際、スタート当初は「改造車のライダーも集まってきて、地元からは苦情も言われたよ」と振り返る。

 

地域の理解が進んだと強矢ウエルカムライダーズおがの代表

 

ライダーを歓迎する森小鹿野町長

 

これではイベントが長続きしないと、埼玉県警の所轄署にお願いして、イベントがある際には警察の参加も要請したという。もちろん、交通安全の啓もうが目的だが、不正改造車のライダーの来場が目に見えて減少したという。正統派のライダーが集まるイベントとの認知が広がれば、他県からのライダーや初心者も参加しやすい。こうした地道な活動も長年にわたって続いてきた成果といえる。

 

地元商店会の理解も急速に高まってきた。長年にわたって続けてきた成果ともいえるが、理解が進んだ「大きな契機はコロナだった」という。当時、密な空間が不安視されるなかで、オートバイは蜜な空間を脱した乗り物として注目を集めていた。移動が制限されるなかで、地元への観光客も減少。

 

地元の商店が不安視する中で、幸いにもツーリングで訪れるライダーは減少しなかった。食事やお土産など、地元の経済の活性化につながることでもあり、地元商店会の二輪車に対する理解も進んだという。二輪車ライダーの特性か、休日だけでなく平日にもツーリングを楽しむケースが多く、商店にとっては平日の稼働率向上にもつながっているとする。

 

地元の太鼓で迎えた

 

活動の根幹はウエルカムライダーズおがののメンバーだ。現在のメンバーは80人。このうち25人は東京や神奈川など他県からの参加だ。他県出身者も交えたメンバーが一丸となってイベントの開催や告知、当日の整備などに力を注ぐ。グッズやアイテムなども提供しており、来場するライダーにとっては記念の一品となっている。

 

地元のカトウヤ洋品店は、イベント時は会場に出店するほか、通常は自店でウエルカムライダーズおがののグッズを扱っている。メンバーで副代表の加藤悟社長は「長年にわたって来ていただいたライダーからクラブ用のプリントTシャツを依頼されることもある」と、地元とツーリングで訪れるライダーとの長い付き合いが生まれている。洋品店としても自ら手掛けるプリント製品を扱うようになり、ビジネスの幅が広がっているようだ。地元の伝統芸能である「小鹿野歌舞伎」のように、地域のみなさんが協力して物事を続けていく伝統がライダーミーティングでも生きているともいえる。

 

地元住民の理解、商店会の協力だけではなく、小鹿野町そのものの自治体、所轄署といった行政機関の協力も見逃せない。10月18日に開かれた今年の「おがのライダー宿」でも、森真太郎町長自らが来場し、「楽しんでほしい」とライダーを温かく迎えた。町内では二輪車用の駐車場やヘルメット置き場なども整備しており、町全体としてツーリングが楽しめる環境づくりに注力している。所轄署も二輪車ライダーとって興味がある白バイを展示して、交通安全の啓もうを図るなど工夫をこらした。もちろん、食事は地元店による名物のわらじカツ丼の弁当を販売、食も楽しめるイベントとなっている。

 

名物のわらじカツ丼がライダーの人気

 

ライダーのの付き合いも長い地元のカトウヤ洋品店

 

まずは知ってもらおうと出展したというハーレーダビッドソン埼玉花園

 

ホンダドリーム店も来場者を歓迎

 

用品メーカーのキジマも製品をアピールする

 

用品メーカーのデイトナも出展しアピールする

 

こうした地道な活動に加えて、日本二輪車普及安全協会も「JAPAN RIDERS CAFĒ」を併催し、アンバサダーの平嶋夏海さんが来場して会場を盛り上げた。デイトナやキジマなどの用品メーカーやブリヂストンタイヤソリューションジャパンなども出展してライダーを迎え入れる。地元の二輪車販売店ではハーレーダビッドソン埼玉花園が出展して車両を展示し、ホンダドリーム店などとともに二輪車ユーザーにアピールした。

 

当日の会場はトライアル競技のデモンストレーションやトークショーなどもあり、幅広いユーザー層が楽しんでいた。来場する二輪車ユーザーは、複数のメンバーや単独での来場も目立った。小鹿野町は埼玉県北西部に位置し、群馬県に接するとあって地元埼玉県を中心に北関東や南関東からのライダーが来場した。地元の名物でもあるダリア園などと合わせて、町内をゆったりとツーリングするのが楽しいエリアで、開催場所を起点に周辺の道を楽しむツーリング日和となっていた。

 

十分なスペースを確保する駐車場は、ネイキッドモデルの来場が目立った

 

■自治体の姿勢と経済効果がカギ

「おがのライダー宿」の開催のほか、二輪部品用品メーカーのデイトナも、地方自治体などと連携し、カフェを拠点とした「朝活」イベントを展開している。いずれも、ライダーを地域に呼び込み、交流人口の拡大や地域経済の活性化につなげる取り組みだ。ただし、こうしたイベントを実現し、継続していくことは容易ではない。

 

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