【業界革新】新たな販売・流通体系　　BMW Motorrad　　新車ウェブ検索「STOCK LOCATOR」　　ディーラー在庫負担なし

今年1月、ビー・エム・ダブリューのBMW Motorradが国内モーターサイクル市場では、初の流通販売体制を本格的に開始した。同社はウェブサイト上でユーザーが国内にある新車在庫の中から検索・予約ができる「STOCK LOCATOR」（ストック・ロケータ＝Sロケータ）を開設。ユーザーの購入機会を高めるほか、新たな購入体験の提供に加え、これまでの流通、ディーラーの在り方をも改革する。本サイトではBMW Motorradの大隅武ジェネラルマネージャーと、鳥海真樹セールスディベロップメント＆マネジメント・マネージャーに、Sロケータの進捗状況や新たな流通体系について取材した。（取材：鈴木香）

 

Sロケータは今年1月16日よりスタート。公式ウェブサイト上に国内にあるBMW Motorrad新車在庫を掲載し、ユーザーは掲載車両の中から購入希望車両を検索・予約ができるサービス。ユーザーは国内の新車在庫をリアルタイムで確認でき、希望すればそのままオンライン上で予約金を支払うことで7日間その車両を購入予約として確保も可能とする。予約した車両はユーザーが希望するディーラーで購入の契約ができ、納車とアフターサービスが受けられる。

 

 

―—Sロケータ開始の背景についてお聞かせください。

「BMW Motorradでは、ホールセール・ネクスト（WSN）と社内で呼んでいる新しい在庫の仕組みを、今年1月から開始をしています。このWSNではお客様がBMW Japanの豊富な在庫車両からお好みに最も合った1台を選択し、最寄りの販売店で納車してもらえる、ということを実現しています。ここに必要となるのがSロケータとなります」

 

「BMW Motorradは、同一モデル内のオプションや色の組み合わせの選択肢の数が他のバイクブランドに比べても非常に豊富です。お客様のお好みに合う組み合わせを選べる選択肢はありますが、その一番欲しい選択肢がお客様の最寄りの販売店にあるかは別問題でした。この問題をWSNの仕組みが解決します。約3年前よりWSNを世界で最も早く導入した市場がオーストラリアで、これまでにWSNおよびSロケータの利用が良好に展開していることで、日本でも導入を決め、開始するにあたり約1年前より準備を進めてきました」