
昨年の二輪車の「国内の新車出荷台数」は、過去最高であった1982年以来で最少を記録した。年間40万台を割って2009年より早10年以上が経過。10年前以降にバイク業界で仕事を始めた従業員からみると出荷40万台割れが「平常」として受け止められる。一方で、業界で長く従事してきた者は、国内人口の減少が進む市場にあっては、40万台割れはやむを得ないといった考えが染みついているのではないか。業界で働く者は個々の仕事に取り組んでいるが、現状が「あたりまえ」との思いが業界内で渦を巻き、国内の二輪車市場の停滞を招いているのではないか。
国内の新車出荷台数が1982年の過去最高328万5000台以降から衰退を続けて、2008年のリーマンショックより初めて40万台を割った2009年から、今年で16年が経過した。