「東京モーターサイクルショー2026」が東京ビッグサイトで、3月27~29日まで開催。桜の満開にあたる開催となり天候も晴れに恵まれた3日間、大勢のユーザーが会場に足を運んだ。国産4メーカーでは新型車をはじめ、コンセプトモデルや販売予定車両などのほかに、体験や参加といった企画なども盛り込まれ参加者への体験の提供も目立った。
◆ホンダ(ホンダモーターサイクルジャパン)
ホンダモーターサイクルジャパンは“Next Stage”をテーマに出展。バイクを通じて「バイカー一人ひとりの人生を豊かに、未来の移動体験をどの様に想像していくのか」などを掲げ、次世代のバイクユーザーに向けたブース内容とした。展示は将来のニーズに応える25台を展示。ホンダの先進技術を搭載したモデルや、4月に試験的に開設する、ライフスタイルを提案する新たな販売チャネルコンセプト「Cub House」(既報)を披露した。
主な注目モデルは、ホンダの先進技術E-Clutchを大型モデルから排気量400㏄へと拡大。若者への次世代につなげるコンセプトモデル「CB400 SUPER FOUR E-Clutch Concept」「CBR400R FOUR E-Clutch Concept」を公開。
CB400 SUPER FOUR E-Clutch Conceptは、さまざまなシーンで乗っていて楽しいスタンダードネイキッドスポーツとなる。1992年の初代CB400 SUPER FOURからの系統を受け継ぐ、汎用性の高いスタンダードといえるネイキッドスタイルを採用し、2022年までの約30年の歴史あるCBブランドを進化させた機種。若い世代の若者がバイクに乗るモンドを広げて、将来のバイクユーザーの拡大を目指す機種としている。
CBR400R FOUR E-Clutch Conceptは“普段使いから得られる高揚感”と走りそのものに集中するシーンで得られるより一層の充実感を目指したモデル。ソリッドな質感の外装デザインのフルカウルに最先端マシンの持つ高い性能を表現している。
世界初の電子制御過給機つきのV型3気筒エンジンを搭載した「V3R 900 E-Compressor Prototype」を初公開。低回転からダイレクトなレスポンスで、900㏄ながらも1200㏄級のパフォーマンスを発揮するとしている。ホンダの新たなマイルストーンとして、これまでにないバイクを操る楽しさ目指しているもの。
先頃、国際的に権威のあるデザインアワードのひとつ「iFデザインアワード」のプロダクトデザイン部門で最高賞を得た「Honda WN7」も展示。同モデルはカーボンニュートラル社会の実現を目指す取り組みの一環として開発したホンダ初の電動ネイキッドモデル。バッテリーケースを車体フレームとして機能させた構造とした。最高出力は50kWで排気量600ccクラスのガソリンモデル相当で、最大トルクは100Nmで1000ccクラスのガソリン車に匹敵する性能を備え、街中での発進や停止時、郊外でのライディングにもゆとりのある走行が可能という。
流通でもNext Stageの展開を披露した。新たな販売店コンセプトのCub Houseをイメージしたショップコーナーを用意。若者ユーザーの拡大の布石として、51~125㏄原付二種のMonkey125やCT125・ハンターカブ、Dax125などの中心に、カスタムの推奨やオリジナルアパレルやライディングギア、グッズなどを提供。4月25日に埼玉県戸田市に開設し、順次全国展開を図る。すでに予想を超える多くの販売店から、Cub House開設の希望を受け付けているなどとしている(宗岡克博・社長)。

「CB400 SUPER FOUR E-Clutch Concept」を披露するホンダモーターサイクルジャパンの室岡・社長

V型3気筒エンジンを搭載した「V3R 900 E-Compressor Prototype」

ホンダ初の電動ネイキッドモデル「Honda WN7」

CBR400R FOUR E-Clutch Concept

新たな販売店コンセプトの「Cub House」のイメージ。実店舗が4月に開店

国内メーカー販社では唯一ブリーフィングを行った(室岡・社長)
◆ヤマハ(ヤマハ発動機販売)
ヤマハ発動機販売は「ヤマハで楽しもう」をテーマに、移動手段としての枠を超え、日常をより鮮やかに彩り“自分らしさ”を表現する相棒としてのモーターサイクルを通じ、ヤマハブランドならではの“遊び心”や“洗練されたスタイル”を提案した。
ヤマハ発動機創立70周年を記念した「70th Anniversary Edition」シリーズでは「YZF-R7 70Th」を展示。同機種は200台限定販売というもの。スーパースポーツ「YZF-R3 ABS」はカラーリング3色を刷新し、5月28日に発売される。同機種の新しいカラーは、“ブルー”、“ブラック”、“ライトグリーン”で、“ブルー”は2026年モデルの「YZF-Rシリーズ」と共通で、ヤマハレーシングを象徴カラー。
ネイキッドモデルの「XSR155」は、同900GPに続くUSインターカラーの“イエロー”を展示。1970年代から80 年代にかけてアメリカのレースシーンで活躍したヤマハ車、および1978~80 年のWGP500 マシンに採用したカラーとグラフィックを再現したもの。
今年の全日本ロードレース選手権JSB1000クラスに参戦する中須賀克行・選手仕様「YZF-R1」マシンなども展示した。
新電子制御シフト機構「Y-AMT」のシミュレーターを設置し、機構体験を提供。主な特徴は、好みに応じMTとATのモード切り替えが可能で、ハンドシフトによる「MT モード」と変速を自動化する「AT モード」を備える。街中や高速道路では穏やかな走行時や、レスポンスのよい加減速を楽しみたいワインディングといった道路状況や好みに応じた選択が可能なるもの。
ヤマハファン向けポータルサイト「My YAMAHA Motor Web」の会員証(二次元バーコード)を提示しチェックインすることで、会場での撮影に活用いただけるオリジナルフォトフレームを進呈し人気を集めた。

ヤマハ発動機創立70周年を記念した「YZF-R7 70Th」

スーパースポーツ「YZF-R3 ABS」

往年のレーシングカラーを纏った「XSR155」

JSB1000クラスに参戦する中須賀克行・選手仕様「YZF-R1」

新電子制御シフト機構の「Y-AMT」のシミュレーターで体験を提供

◆スズキ
スズキ「SUZUKI FANS GARAGE(スズキ・ファンズ・ガレージ)」をテーマに、ライダーが憧れる“現代的でありながら、どこかレトロな雰囲気の隠れ家”を演出し、ワクワクしながら見て・触れることができる展示とした。
展示ではレトロ感を醸しだす新型「GSX-8T」「GSX-8TT」や、評価が高い「Hayabusa」、注目の「DR-Z4S」「DR-Z4SM」などを中心にまたがり可能な車両も多数用意。また 新型「SV-7GX」や新型「GSX-S1000GX」海外仕様モデル、原付一種の折り畳み電動モペッド「e-PO」などの参考出品も展示した。
「ホロライブプロダクション」所属のバーチャルYouTuberである輪堂千速さんとの共同でデザインしたコラボレーションバイク「GSX250R Chihaya Remix」を特別にまたがり可能な状態で展示し、人気を集めた。
今年の鈴鹿8時間耐久ロードレースや全日本ロード選手権への参戦も発表しマシンを展示。

「GSX-8T」「GSX-8TT」をビリヤードで最後に落とすことで勝負を決める特別なボール「エイトボール」をイメージ立体エンブレムでアピール

GSX-8T

GSX-8TT

GSX-S1000GX

SV-7GX

YouTuberである輪堂千速さんとのコラボレーションバイク「GSX250R Chihaya Remix」はまたがり可能としていた
◆カワサキ(カワサキモータースジャパン)
カワサキは「乗るカワサキ」「着るカワサキ」をテーマに、新型モデルの展示や跨り体験、アパレル販売を組み合わせて、ブランドの世界観を総合的に体感できる構成とした。カワサキの新型主力モデル「Z900RS」「Z1100SE」「Ninja ZX-10R」「Ninja500」をはじめとする各セグメントの魅力あるモデルを跨って確かめられるようにした。カワサキプラザアパレルコーナーも設けウェアやグッズを販売。さらに、カワサキエンジンを搭載する伊グループメーカーのbimotaの最新モデル「KB998 Rimini」「TESI H2 TERA」などを披露した。
注目された2026年モデルのNinja ZX-10Rは、海外で先行発表され日本では今年夏頃の発売予定となる。サーキットと公道での実用性を両立し、さらに進化を遂げており、注目は空力性能およびスタイリングを刷新した点が挙げられる。ウイングレットの形状が大幅に変更され、従来のダ
ウンフォースを約25%向上させたという。
カワサキの Ninja 250と同400が牽引してきたライトスポーツクラスに、新たに加わった「Ninja 500」は、全回転域で優れた出⼒特性を持つ451cm³⽔冷4ストローク並列2気筒エンジンを、250ccクラスベースの軽量シャーシに搭載。低中回転域での⼒強い加速と⾼回転域までスムーズに伸びる爽快なパワーを発揮。さらに軽快なハンドリング性能を実現するというもの。
bimotaの最新モデルKB998 Riminiは、昨年シーズンのスーパーバイク世界選手権を戦ったベース車で、市販モデルは、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)の規定に準拠するため、今年にはさらに合計500台が生産予定となっている。

新型の「Ninja ZX-10R」

Ninja500

Z1100SE

bimotaの注目機種「KB998 Rimini」

bimotaの「KB339」




