循環型マーケットデザインを展開する株式会社オークネットは、業者向け中古バイクオークションをはじめ、バイク販売店の経営・運営業務を総合的にサポートする数多くの各種サービスを提供する。本連載では、すでに共有在庫の「モトバザール」の全体像やモトバザール活用での出品会員と落札会員の各メリットについて取り上げてきた。今回はモトバザールの利用で、出品会員と落札会員が同サービスを利用するうえで、これまでに取り上げていない活用ポイント、メリットに焦点を当てた。
同社の共有在庫「モトバザール」の最大のメリットは、出品会員は販路の拡大のほか、特にユーザーに販売する以上に手間をかけずに販売できることが挙げられる。一方、落札会員はモトバザールの出品車約9000台の中から、店頭在庫を持たずに必要な時だけ、必要な車両を販売でき、高い確率で希望車両が見つかることだ。

【出品会員の活用ポイント・メリット】
すでに本コーナーで掲載した、出品会員の活用メリットでは①無料で店頭在庫を業販と並売できる②掲載手数料は無料、売買が成功した場合のみ③平均の成約単価は80万円超え④オークションとの連動で取引車両が自動掲載可能⑤在庫掲載もスマホから簡単に登録可能――を取り上げた。
実はさらにメリットがある。モトバザールでは外部の株式会社リバークレインが運営する、中古バイク情報サービスの「ウェビックバイク選び」と連動している。ウェビックバイク選びに車両情報を掲載する場合は、ボタン一つで簡単にモトバザールにも同じ車両情報が送れ、モトバザールの出品車として登録が可能だ。これにより、車両登録の二重の手間がかからない。
スタッフが少ない中で、一人当たりの仕事量は増える一方だ。中古バイクの販売では店頭展示のためのプライスカードの作成やウェビックバイク選びへの端末での登録情報の打ち込みなど、1台につき何度も同じ車両情報の登録作業が発生する。こうした手間をモトバザールでは軽減できる。
さらに挙げると、AIの活用で今後は、登録情報を1回行うだけで必要なすべての登録先に車両情報が掲載可能になるかもしれない。もしくは、1回登録する時点に端末で打ち込んだ車両情報を、画像写真などスクリーンショットを撮っておき、その画像をAIが組み込まれたアプリに添付することで、登録が必要な他の登録先システムなどに登録が完了するといったことも、将来的には可能になるのではないかとみられる。
【落札会員の活用ポイント・メリット】
モトバザールにおける落札会員の利用メリットでは①店頭在庫を置かずに、全国の登録在庫が販売できる②24時間365日在庫検索可能③お客様との商談ツールに最適④安心のAIS検査付き⑤鮮度の高い車両も豊富――であることを過去の本コーナーで挙げた。
しかし、上記の5項目に加えて、さらに利用メリットがある。一つは、オークション参加における拘束時間がないことが挙げられる。オークションよりも共有在庫のモトバザールを推奨するものではない。オークションとモトバザールを会員の事業状況や仕事の仕方により使い分けを進めるものだ。
オークションの場合は開催日には競り落としたい希望車両がセリにかけられる時間帯を気にしながら、他の作業を行わなければならず、気がかりでないこともある。モトバザールは欲しい車両を検索し商談交渉の時間だけで済むため、時間的に余裕が生まれやすい。
しかも、オークションでは約2000台前後の出品となるが、開催ごとに同じ機種であっても価格が上下し安定しない場合も生じる。モトバザールの場合は常時約9000台の出品があり、車両評価が比較的高い車両のため、ほぼ確実に希望車両が見つかる確率が高いことが最大のメリットだ。オークションでは9000台の出品にはおよばない。
さらに、モトバザールの出品車はオークション以外の車両も当然豊富に揃っている。商談時には端末画面に表示した在庫車をユーザーに見てもらうことで、商談が進みやすく成約の可能性も大いに高まるといえる。
モトバザールの見方や考え方、使い方を変えることで、多くのメリットが見えてくる。


オークネットの業者オークションのオペレーション室



