循環型マーケットデザイン事業を展開する株式会社オークネットは、業者向け中古バイクオークションをはじめ、バイク販売店の経営・運営業務を総合的に支援する各種サービスを提供している。同社が運営する業者向け中古バイクオークション「i-moto-auc」では、今年最後の需要期となる秋商戦を前に、8月限定で一部出品料を無料とする「特別キャンペーン」を実施する。売り手の出品コストを軽減するとともに、買い手には秋の販売シーズンに向けた仕入れ機会を提供し、会員店のビジネスを後押しする。
対象となるのは8月20日に開催される第1625回オークションの「現状コーナー」。同コーナーでは、会員1社当たり最大8台まで出品料を無料とする。現状コーナーの通常出品料は、成約価格1000~5000円未満は無料、1万円以上で500円、2万円以上で1000円、3万円以上で2000円、5万円以上は3000円となっている。このため、5万円以上で8台すべてが成約した場合には、通常であれば2万4000円となる出品料が不要となり、出品店にとってはコスト削減効果が大きい。
同キャンペーンの参加メリットは、単に出品料が無料になることだけではない。同社のオークションでは例年、8月は夏季休業などの影響で出品台数が年間平均より減少する傾向にある。

一方で、買い手側の参加意欲は大きく落ち込まず、限られた出品車両に応札が集まりやすい環境となる。その結果、1台当たりの競り合いが活発になり、売却機会の拡大につながる可能性が高まる。
近年は中古車需要の高まりを背景に、買い手会員による応札も堅調に推移している。そのため、出品台数が減少する8月でも成約率は大きく落ち込んでおらず、年間平均と同水準を維持している点も特徴だ。出品台数が少ない時期だからこそ、売り手にとっては車両が埋もれにくく、落札につながりやすい市場環境が形成されているといえる。
実際のデータをみても、その傾向は明らかだ。2024年8月は出品台数4175台に対し、成約台数は2273台で成約率は54.5%。年間平均出品台数4729台に比べ下回ったものの、成約率は年間平均と同じ54.5%を維持した。さらに平均落札単価は36万7750円となり、年間平均の36万2733円を上回っている。
2025年も同様の傾向が見られた。年間平均では出品台数5460台、成約率51.0%、平均落札単価37万7699円だったのに対し、8月は出品台数3829台と少なかったものの、成約率は49.5%を維持。平均落札単価は38万9333円となり、年間平均を上回る水準となった。

このように過去2年間の実績を見ると、8月は出品台数が減少する一方で、成約率は大きく低下せず、平均落札価格も年間平均を上回るケースが続いている。出品車両1台当たりの注目度が高まり、比較的高値で売却できる可能性があることから、今回の「出品料無料キャンペーン」は、出品店にとってコスト面と販売機会の双方でメリットの大きい施策といえそうだ。
一方、買い手側にも利点はある。秋の需要期を迎える10月以降は販売需要の高まりに伴って相場が上昇する傾向があり、その前段階となる8月は比較的割安な価格帯で仕入れられる可能性が高い。
例えば2024年は、8月の平均落札単価36万7750円に対し、需要が高い10月は38万6600円まで上昇し、およそ2万円近い価格差が生じた。2025年も8月は38万9333円だったのに対し、10月は43万円となり、4万円以上価格が上昇している。秋商戦を見据える販売店にとっては、8月は利益を確保しやすい仕入れタイミングともいえる。
秋は年間でも販売が活発になる時期だけに、販売店では在庫確保が重要となる。今回のキャンペーンは、売り手には出品促進、買い手には仕入れ機会の拡大という双方のメリットをもたらす施策であり、8月20日のオークションへの参加に注目が集まる。




