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【バイク業界「ウォッチ」.7】 安全走行も「準備は必要です」 歌代徹(AJ千葉・専務理事/読売自動車大学校非常勤講師)

【バイク業界「ウォッチ」.7】 安全走行も「準備は必要です」 歌代徹(AJ千葉・専務理事/読売自動車大学校非常勤講師)

2022.03.01

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【バイク業界「ウォッチ」.7】 安全走行も「準備は必要です」 歌代徹(AJ千葉・専務理事/読売自動車大学校非常勤講師)

何事にも準備は必要です。大型二輪免許など上位の免許取得を目指して参加される方の多い、二輪車安全運転講習会に、講師として参加させて頂いています。試験での走行では、道路交通法や安全に配慮した運転(安全確認など)をしたいところですが、普段の運転がいい加減である場合、切り替えようと思ってもなかなか思うようにできません。

 

運転技術もある程度必要ではありますが、それよりも道路上での安全に配慮した走行ラインを走行することや必要に応じた速度づくり、交差道路での優先順位や安全確認などができていないなど、初歩的な基礎ができていないとお話になりません。

 

そうした運転技術以前の、道路を走る全ての車両に共通したルールが「道路交通法」ですが、普段四輪車や自転車、または現有免許で走行可能な二輪車で、道路交通法に沿った走り方ができていない場合は、いざ講習会や試験で、「さあ、やって下さい」といわれても、意外とすぐにはできないのが「普通の人」です。やはり、そこは知識や経験がない場合は、切り替えができないものです。

 

走行ラインの大事なことやカーブ進入での速度のつくり方、他者との距離の取り方などは、レース(各オートバイ競技)でも重要項目ですが、一般道路でも重要であることがあまり認知されていないように思います。

 

「安全に配慮した運転」は、ツーリングや普段の通勤や通学と通での走行で練習でできる範囲もありますので、「安全に配慮をした運転」を、販売店の皆さんよりお客様にご提案、促して頂けると、ケガや事故の遭遇を避けられますので、是非お勧めをお願いしたと思います。

 

その上で、オートバイを上手に操縦するための知識や運転技術、プロテクターなどの装具を追加して頂けると、永く楽しくオートバイを楽しんで頂けると思います。

 

ツーリングでなくても、ご近所で追走してお客様の運転を見てあげるサービスがあっても良いように思います。思いもよらぬ時に突然見て、お客様にとっさのアドバイスをするためには、アドバイスをする側の運転知識や技術も必要になります。

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